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SHIRAHAMA KEY TERRACE HOTEL SEAMORE ホテルシーモアのお知らせ・ブログ
9月28日、今日は【シーモア・クレイ、誕生日(1925)】
更新 : 2011/9/29 12:03
今日は【シーモア・クレイ、誕生日(1925)】です。
シーモア・ロジャー・クレイ(Seymour Roger Cray)は、アメリカ合衆国の電気工学者でスーパーコンピュータの設計者であり、クレイ・リサーチ社を設立した人物。「スーパーコンピュータの父」と称され、スーパーコンピュータ市場を生み出した人物とされている。ヒューレット・パッカードのCTOジョエル・バーンバウムはクレイについて次のように述べている。
「彼が産業に及ぼした影響は、いくら強調しても誇張しすぎることはない。現代の高性能コンピュータが普通に行っていることの多くは、シーモアがそれらを想像したころには全く不確実なものだった。」
クレイは自身の設計哲学の要点として2つのことをよく挙げていた。それは、熱の除去と、全ての信号がある場所に確実に同時に到達するようにすることである。
彼の設計したコンピュータには常に冷却装置が装備されており、冷媒を筐体内にパイプで通し、基板と基板の間に挟んだ金属板にその冷気が伝わるようにしたり、システムを冷媒に浸したりした。
クレイはクロックスキュー問題に対処するため、全ての信号の電気的経路長を同じになるようにし、信号が同時に必要な各所に届くように注意した。必要とあれば信号経路を基板上で延々と引いて長さを調整し、特にはマクスウェルの方程式を設計に利用して高周波の電磁的影響によって信号速度が変化しないように注意した。
Cray-1の設計にどんなCADツールを使ったかを聞かれ、クレイは方眼紙とH(#3)の鉛筆が好みだと応えた。クレイはマス目があまり目立たないということで、方眼紙を裏返して使うことを薦めた。アップルコンピュータ社が次の Macintosh の設計のためにクレイのマシンを購入した際、クレイは次のマシンの設計のためのMacintoshを買ったところだとコメントした。
シーモア・クレイ賞(Seymour Cray Computer Science and Engineering Award, Seymour Cray Award)は、IEEE Computer Society によって運営され、毎年11月に開催される US Supercomputing Conference(SC)において表彰式が行われる。シーモア・クレイの創造精神をよく継承していると見なされた高性能計算システムの発展に革新的貢献をした者を表彰し、クリスタルの記念品と賞状と賞金1万ドルが贈られる。