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12月10日、今日は【3億円事件の日】
更新 : 2011/12/6 13:24
今日は【3億円事件の日】です。
由来は、1968(昭和43)年の今日、東京・府中の府中刑務所裏の通りで、白バイの警察官のスタイルをした男が、現金輸送車を襲い、「爆発物が仕掛けてある」とだまして、積んでいた現金3億円を持ち去った、日本犯罪史に名前を残す強奪事件が発生したことから。
1968(昭和43)年12月6日、日本信託銀行(後の三菱UFJ信託銀行)国分寺支店長宛に脅迫状が届く。翌7日午後5時までに指定の場所に300万円を女性行員に持ってこさせないと、支店長宅を爆破するというものであった。当日、警官約50名が指定の場所に張り込んだが、犯人は現れなかった。
4日後、12月10日午前9時30分頃、日本信託銀行国分寺支店から東京芝浦電気(現・東芝)府中工場へ、工場従業員のボーナス約3億円(正確には2億9430万7500円)分が入ったジュラルミンのトランク3個を輸送中の現金輸送車が、府中刑務所裏の府中市栄町、学園通りと通称される通りに差し掛かった。
そこへ警官に変装して擬装白バイに乗った犯人が、バイクを隠していたと思われるカバーを引っ掛けた状態のまま輸送車を追いかけ、輸送車の前を塞ぐようにして停車した。現金輸送車の運転手が窓を開け「どうしたのか」と聞くと、「貴方の銀行の巣鴨支店長宅が爆破され、この輸送車にもダイナマイトが仕掛けられているという連絡があったので調べさせてくれ」と言って銀行員を輸送車から降ろさせた。
犯人は、輸送車の車体下に潜り込み爆弾を捜すふりをして、隠し持っていた発煙筒に点火。「爆発するぞ! 早く逃げろ!」と銀行員を避難させた直後に輸送車を運転し、白バイをその場に残したまま逃走した。
9時50分に伊豆・小笠原を除く東京都全域に緊急配備が敷かれた。警察は要所要所で検問を実施したが、当初は車の乗換えを想定していなかった事もあり、当日中に犯人を捕まえることができなかった。
被害金額約3億円は現金強奪事件としては当時の最高金額であった。1968年当時の3億円は現在の貨幣価値に直すと約20〜30億円にあたり、貨幣価値においては現金強奪事件としては最高クラスである。
捜査には7年間で9億円以上が投じられ、過労によって殉職者を2名も出した。1975(昭和50)年12月10日、公訴時効が成立(時効期間7年)。1988(昭和63)年12月10日、民事時効成立(時効期間20年)。日本犯罪史に名前を残す未解決事件となった。