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SHIRAHAMA KEY TERRACE HOTEL SEAMORE ホテルシーモアのお知らせ・ブログ
2月6日、今日は【海苔の日】
更新 : 2012/2/8 23:57
今日は【海苔の日】です。
由来は、701(大宝元)年制定の大宝律令で、海苔が産地諸国の名産として年貢のひとつに指定されたことに基づき、翌年の律令施行日が今日だったことから、1967(昭和42)年に全国海苔貝類漁業協同組合連合会が制定した日で、海苔の需要拡大を目指したPRデー。
海苔(のり)とは、紅藻・緑藻・シアノバクテリア(藍藻)などを含む、食用とする藻類の総称。また、それら藻類を加工した食品のこと。ただし海苔を漉いて紙状に乾燥させた板海苔をさすことが多い。乾燥させない海苔は生海苔と呼ばれる。
海苔については、古くは奈良時代初期に編纂された『常陸国風土記』に登場しており、ヤマトタケルに関して次のような記述が見られる。
「古老の曰(い)へらく、倭武の天皇 海辺に巡り幸(いでま)して 乗浜(のりのはま)に行き至りましき。時に浜浦(はま)の上に多(さは)に海苔を乾せりき。」
また702(大宝2)年の今日に執行された大宝律令においては、海苔が租税の対象として記載ている。
海苔は古くは天然のものを採るだけだったが、江戸時代になると養殖技術が確立し、東京湾で採れた海苔(紫菜)を和紙の製紙技術を用いて紙状に加工するようになり、現在市販されている板海苔が完成する。なお江戸の海苔の代表とされる浅草海苔の始まりに関しては諸説あるが、『武江年表』には貞享のころ大森(現在の東京都大田区大森)において海苔を作り始めたという記述があり、江戸時代後期には大森の海苔養殖技術が諏訪海苔商人を介して全国に伝わった。海苔の生態が判らなかったため経験則を頼りとしており、その不安定な生産高から「運草」とも呼ばれていた。
しかし1949(昭和24)年にイギリスのキャスリーン・メアリー・ドゥルー・ベーカー(Dr. Kathleen Mary Drew Baker)が海苔の糸状体を発見、それまで不明だった海苔のライフサイクルが解明され、不確実な天然採苗に代わる人工採苗を実用化し、養殖が可能な地域の拡大にも繋がった。
現在山本山など海苔メーカーは茶も扱うことが多いが、これは両者がいずれも湿気に弱い製品であることから製品の湿度管理のノウハウを両者に応用できることに由来する。例えば、山本山はもともと茶を扱っていた企業で、後に海苔に参入した。