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能舞台のある宿 風姿花伝 大和屋本店のお知らせ・ブログ
道後朝市 その2 にぎたつの路
更新 : 2007/10/28 21:50
にぎたつ(熟田津)の路は、道後商店街のなかほどから西へ400メートルほど続く路の名前です。3年くらい前に路面に自然石がしきつめられ、夕方になるとしゃれた形のガス灯が点灯します。夜は、昼のにぎやかさとうらはらに ひっそりと静まる通りです。
路のなかほどに、全国新酒品評会で連続金賞受賞された実力の清酒 仁喜多津(にきたつ)大吟醸酒や地ビールで名高い道後ビールの三種〔スタウト(通称:漱石ビール)アルト(通称:マドンナビール)ケルシュ(通称:坊ちゃんビール)〕を醸造している昔ながらの老舗蔵元水口酒造さんもあります。地元道後の良水を使って醸造された吟醸酒はフルーティな奥深い味わいがあり、また
地ビールはよりすぐったホップを使い仕込みから発酵瓶詰めまで一貫した製造管理の元仕上げに熱処理を施さないため賞味期限は短くなりますが、生きた酵母がたっぷりと入ったきれのある生の地ビールを提供されています。(一部当館でもご用意させていただいております)
また路から少し角を曲がって入ったところには、200点あまりの美術品の内、小磯良平、藤田嗣治、加山又造、東山魁夷などの絵画やロダンの彫刻を収蔵するセキ美術館も。
やがて突き当る県民文化会館へと続く広い車道には、その道路に面した両歩道に十基の句碑が点在する「俳句の道」があります。
(昭和63年4月10日完成)
一 永き日やあくびうつして分かれ行く 夏目漱石
二 馬しかる新酒の酔いや頬冠(ほおかむり) 正岡子規
籾ほすや鶏遊ふ門の内 正岡子規
三 いろいろの歴史道後の湯はつきず 前田伍健
四 湯上がりを暫く冬の扇かな 内藤鳴雪
五 湯の町の見えて石手へ遍路道 柳原極堂
六 ずんぶり湯の中の顔と顔笑ふ 種田山頭火
七 ほしいまま湯気立たしめてひとり居む 石田波郷
八 伊予と申す国あたたかに温泉わく 森盲天外
九 温泉めぐりして戻りし
部屋に桃の活けてある 河東碧梧桐
十 春千里疲れて浸る温泉槽(ゆぶね)哉 村上齋月
お時間がありましたら、徒歩で道後温泉本館散策の新名所を訪ねてみられては。