宿番号:354162
有馬温泉 天地の宿 奥の細道 のお知らせ・ブログ
とあるお話・・・。
更新 : 2010/7/1 19:05
皆様こんばんわ!!従業員Nです!!
今日、いつものように畑に向いました・・・
「今日も胡瓜がとりごろかな♪♪」
ん・・・
「の〜〜〜!!!!!!!」
「なんじゃこりゃあぁぁぁぁ・・・」
そうなんです・・・私の精魂込めて作った胡瓜を、猿にかじられました・・・
そんな今日の昼のお話でした。
そんな畑話はおいといて・・・
料理とは、時に人を感動させ、時に人生を変える程の力を持っています。
そんな話を一つ・・・
昨日テレビで見た一幕ですが、
落語家の桂三枝さん
下積み時代、非常に厳しい師匠についていた頃、
師匠から夕食に誘われたそうです。
お腹の減っている三枝さんは、
たいそう楽しみにして、鍋の中を覗き込んだそうです。
そこに入っていたのは、鰻の頭と豆腐の鍋でした。
見たとき、絶句したそうです。
大層期待してたぶんだけ、がっかりしたんでしょう。
鰻の頭ばっかりですから・・・無理も無いでしょう。
しかし一口食べると、その旨さに感動したそうです。
師匠は、
「本来捨てるところでこんないい味が出せる。まだまだ半人前の君だが、落語にも頭を使わんといかん」
そういったらしいです。
三枝さんは、それ以来その味が忘れられなくなったと同時に、
その時に師匠が言った言葉を大事にし、
今の成功に繋がったそうです。
多くの食材や、様々な料理が溢れる現代で、
こうした料理に出会えるのは、ごく僅かの人かも知れません。
実は私は、そうした料理に出会い、人生が変わりました。
全く関係の無い仕事をしてた時に、
たまたま料理が美味しいと噂の旅館に泊まりに来ました。
それが当館です。
一口食べ、料理が進むにつれ、こんな料理を提供する仕事がしたい。
それまでの仕事も食にかかわっていましたが、
オススメできないものを売っていた自分に疑問を持ち、
自分が心からおすすめできる料理を、より多くの人に食べて頂きたい。
こう思い転職しました。
今、心から自信を持って、美味しい料理を提供しています。
より多くの方々にご来館頂ける様、日々精進しております。
お客様にとって、感動を与えられる様な旅館になれるよう、これからも頑張って参ります。