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星野リゾート 界 松本のお知らせ・ブログ
信州穂高の海の神
更新 : 2010/12/13 23:33
今日は安曇野にある穂高神社にやってきました。
穂高神社は北アルプスの総鎮守として親しまれ、
毎年9月27日に行われる御船祭りが有名です。
海のない長野県にありながら、船を奉る。
一見不可思議なお祭りには古代安曇野の歴史が反映されています。
古代の北九州に早くから大陸と交流を持つ事で海運を掌り、
志賀島から発掘された金印とも関わりがあったとされる
古代日本を代表する海神族が存在していました。
彼らは時代の変遷と共に列島を北上し、
渥美、熱海、飽海・・・とその名に
由来する地名を残しながら、
ついには海のない山岳地帯である信州に達します。
高い文化レベルと類まれなる勇敢さにより
やがてその地を治め、そして坂上田村麻呂征夷大将軍に破れるまで、
海神を祭ることで遙かなる大海を想い、
信州の地にいながら海神族として誇り高く行き延びたのです。
その気高き部族こそ後に安曇野の名の由来となる
安曇族でした。
現在の安曇野市は安曇族の最後の本拠地とされています。
穂高神社は安曇族の海神 綿津見神を祀っており、
御船祭りは信州と安曇族との関わりを象徴しています。
信州にお越しの際には当庵から車で30分の
穂高神社へ是非お参りしてみてください。
(尾)