宿番号:355002
星野リゾート 界 松本のお知らせ・ブログ
組子細工の世界 〜Kumiko Art〜
更新 : 2012/6/11 12:09
当館の茶屋入口には、写真の、組子障子がはめられています。
組子とは、障子や襖などの建具を構成する細かい部材のことです。
そして組子細工とは、それらの細かい部材を釘や接着剤を一切使わず、手作業で組み上げていく技法であり、熟練した職人だけが作り出せるといいます。
作成元の猪俣美術建具店さんによると、「写真の組子障子は、アール(カーブ)がふんだんに使われているために制作者泣かせの建具ですが、腕の見せ所でもあります。」とのことです。
最近ではパリやロシアで展示会をしたり、"Kumiko art"として、組子の美しい世界を世界に向けて紹介されているそうです。
組子や組子作品についてさらに詳しくお知りになりたい方は、こちらをご覧くださいませ。
猪俣美術建具店さんHP
http://latticeart.jp/
気鋭の現代建築家・羽深隆雄氏によって設計された当館は、モダンな建築でありながらそれにとけ込むように、建物の随所に日本伝統工芸の匠が凝らされております。
今回取り上げた、茶屋入口の組子障子の他にも、エントランスロビーの天井画、全て手仕事で仕上げられた天然土壁、廊下の吹き抜け、襖を飾る江戸墨流しの文様などがございます。
当館へお越しの際にはぜひ、それらの数々を気ままにご鑑賞なさってはいかがでしょうか。