緑萌える美しい季節。
植物の生命力が溢れ出、縦にも横にも繁る葉たちの呼吸で、
まるで空気まで濃くなったようです。
植物の気配と存在感に圧倒されながらも、
深呼吸を何度も、吸いつくすように思いっきりしたい。

そんなザ・日本の原風景まっただ中の安曇野で、
人気のお蕎麦屋「あさかわ」さんに行って参りました。

私の故郷、香川では「うどんは喉で食え」と言うのですが、
蕎麦は「鼻で食え」ではないかと思います。

注文後に打たれるお蕎麦は、舌触りものど越しも別格。
瑞々しくて、締めるのに使った水気のつやまでおいしい。
蕎麦もさることながら、返し、これも絶品です。
口にした瞬間、鰹節がどっさりと惜しみなく使われている絵が、目に浮かぶのです…
（やや甘めです）

写真手前、赤い方は、ざるにふき味噌を添えたもの。
奥は、わさびの花芽漬けを添えたもの。
周りの方は天ぷら蕎麦の方が多かったのですが、
ざるを直球で召しあがるのがベストと感じました。
蕎麦湯も濃厚で、お腹がたぷんたぷんになりました。

昼のみ・売り切れ次第終了とのことで、
平日でしたが名前を書いての順番待ちでした。
しかし待ち時間もなんのその。

200種以上（！）のあじさいや、そば畑のある広大な庭を散策し、
緑の迷路で「こんなお庭がほしい…」と写真を撮り撮り、
妄想にふけっているとあっという間です。

この時期の安曇野を見ずしてなんとやら、です。
お車でお越しの際は、お昼に立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
おすすめです。

そば処 時遊庵 あさかわ　さん

穂高町大字有明8053-4
0263-83-3637
11:30〜14:30(売り切れ次第閉店)
定休日：水曜日