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城崎温泉 お宿 白山 花まんだら【湯亭 花のれん】【花地蔵庵】のお知らせ・ブログ
命の値段は高い?安い?
更新 : 2010/12/13 11:18
先日、活津居山カニの値段が高騰していると書きましたが、本当にいいカニは、値段が高騰しています^^;
本館のいけすにいる800g以上の活津居山かにのように元気がいい地カニが品薄で魚屋が悲鳴をあげています。
香住、浜坂、丹後も似たような状況のようで、シーズン前からこのことは、すでに予測されていました。
というのも、夏辺りから、日本のカニの価格が昨年より高かったです。質の良い、見詰まりの良い
カニを発注するのに、四苦八苦していたので、その上猛暑の影響で11月は、豊漁でも12月〜2月位は、大変だぁ〜と思っていたら、案の定ですね。
そろそろ海が荒れて、漁師さんたちは命がけで荒れた海でカニを捕ります。
たまにカニ漁船の遭難のニュースが流れます。命を落とされる方もあります。
日本が禁猟時期を定めていても、他国の漁船は、年中かに漁をしたりしていて、カニ資源は、枯渇ぎみ。
冬のこの時期が一番かにが美味しくなり、漁師さん達の一番の稼ぎ時になる為、命がけでカニを捕りに行きます。
こんな時に取れたかにの価格は、いわば命の値段です。活カニが高いのは、理由があります。
これは、お宿の営業努力だけでは、いかんともしがたい現実です。
命がけで捕ってきてくれたカニをいい状態でお客様に提供したい、との思いで本館では2年前からいけすを導入しました。
活カニは、活きのいい状態で処理をしないと本当に美味しくない。
死に掛けのカニでも一応花が咲くかに刺しはできますが、美味しくないです。
妙に安いカニだと脱皮したてのぺこぺこしたカニや死にかけのカニだったり。。
死んだかにや傷があるカニなど訳ありカニが嫌われるのは、弱ったり死んだカニは即旨みがなくなるから。
今年の初めに北海道の安売りカニの通販会社が倒産しましたが、デフレの影響で運転資金の回収で極端な値下げをしたせいです。
カニカニ詐欺で暴力団系の通販会社も家宅捜索を受けました。
いいものを安くは商売の基本ですが、カニに関しては、いいものを適正な価格でしか販売できないのが現状です。
冷凍のカニ刺しを使えば、このような苦労はありませんが、グループ宿5館では折角お越し頂くお客様に活地カニの活きのいいカニ刺しを召し上がって頂きたく、大きな活カニをいけすで保存しています。
是非漁師さん達の努力の結晶をお召し上がりくださいませm(_ _)m_
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