宿番号:356529
香住 しばやま荘別館 山水苑のお知らせ・ブログ
★美しく散っています! 知左(ちさ)の花☆*”
更新 : 2009/5/29 7:13
今年初めて【知左(ちさ)の木・花】の存在を知りました。
毎年 咲いているはずなのに、全然気づかなかったのです。
ある朝、柴山駅から山水苑までの1本道が 白い小さな花で覆われているのに気づきました。
桜の季節はすでに過ぎているのに… と思い近づいてみると、満開の桜に似た白い小さな花が花ごと散り落ちて、木の下が まるで白いじゅうたんを敷き詰めたようになっているのでした。
風に揺られて桜の花びらが散るように ひらひらと儚く花ごと落ちていく様に、思わず見とれてしまいました。
調べてみると、それは「エゴノキ」の花でした。
「エゴノキ」は、「知左(ちさ)の木」ともいいます。
エゴノキの名は、食べると「エグイ」味がする…というのが語源らしいく、日本語の「えぐ味」からきているので、ラテン語の「エゴ」とは無関係です。
★開花時期は、 5/10頃〜 5/ 末頃。とてもきれいで清楚な花です。
初夏の頃、桜に似た花をいっぱい咲かせます。
花は、うつむいて、白い花を咲かせます。
可憐な風情(ふぜい)で、ハクウンボク(白雲木)の花に似ています。
花の特徴は、5弁の花びらの中央にある、黄色い筒状のオシベとそこから突きでた白い針のようなメシベ。
花は、中央のメシベ1本を残し、ツバキ(椿)のように、このまま、セットで落ちます。花びらとして、散りません。
だから、満開の【知左(ちさ)の木】の下は、上向きに落ちた花がいっぱいで、踏むのがもったいないくらい。。。
かつて、【知左(ちさ)の木】の実をくだき、「せっけん」の代用にしていたので、「シャボンの木」ともいわれます。
「知左(ちさ)の花」は、 万葉集の 大伴家持の歌にも詠まれています。
★☆★ 知左(ちさ)の花 咲ける盛りに
愛(は)しきよし
その妻の子と 朝夕に 笑みみ笑まずも ★☆★
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