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うなぎの神様(前編)
更新 : 2011/4/14 1:23
浜松といえば、うなぎ!
うなぎって不思議ですよね。蒲焼にするとあんなに美味しいのに、生のうなぎには毒があって食べられず、陸を歩くことも得意で、群れで山を越えることもあるという。鰻を神聖な動物であるとしている地方も多く、一般には三島大明神や水の神、虚空蔵菩薩のお使いとされているのだとか。
しかし、浜松人にとってとても親しみ深いうなぎですが、全国の数多くの鰻の伝承に対し、浜松ではうなぎにまつわるお話はそれほど多くありません。せいぜい浜松市の副市長がウナギイヌだということと、浜名湖の河口に近い弁天島に「うなぎ観音」(=これは、日々人に食べられ楽しまれている鰻を供養する為に作られたもの)があるくらい。舘山寺温泉にある中嶺山舘山寺も御本尊は虚空蔵菩薩なのに、鰻にまつわる昔話は聞かないですな。
だがしかし!地元の人でもあまり知らないが、浜名湖の北のほうに「神様」とされているうなぎ様が(今でも?)住んでいるという場所があると聞いて、わたくし、行ってきました。
場所は引佐町白岩地区。龍譚寺や井伊谷宮や前にご紹介したことのある神秘の巨石群「天白磐座遺跡」のすぐ近くです。
その場所の名前は「うなぎの井戸」。その名の通り太古の昔から(?)巨大なウナギが棲んでいると伝えられる井戸だそうです。ここにいるウナギは、角があって耳もあり、地元では「すべてのウナギの生みの親」と伝えられているんですって。
この「鰻の井戸」は遠州七不思議のひとつとして数えられています。(Wikipedeliaには「柳の井戸」として挙げられているものが同じもの)。ただ、この井戸について解説している本は全くなくて、ネットの上には断片的な情報がある。探すのはかなり難しいでしょう。
(※google mapを丹念に見ると、南部中学校の近くに「白岩水神社 うなぎの井戸」の文字がある)
「さぞかし奥深い見つけづらいところなんだろうな」と思いながら行ってみましたら、住宅地のなかに瀟洒な白い壁に包まれるような感じで、その不思議はありました。
(・・・すみません、長いですが、続きます)
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