軽井沢ホテルブレストンコート、メインダイニング料理長の中洲達郎（なかすたつお）が、2011年1月25・26日フランス・リヨンで行われた、フランス料理界で最も権威あるコンクール「ボキューズ・ドール国際料理コンクール」本選に臨み、世界のフランス料理界をリードするシェフ達を相手に健闘をし、参加全24ヶ国中9位になりましたことをご報告いたします。中洲は、予選である、日本大会・アジア大会において、高い評価を得て入賞を果たし、世界各国から集まった強豪24ヶ国のシェフ達と、アジア代表としてフランス料理界の頂点を目指して闘いました。

　本選のテーマ食材は、「仔羊」と「アンコウ」。作品の味の良さはもちろんのこと、5時間という長い調理時間に集中し、バラつきなく正確に作る確かな技術と、他の誰も創ることができない独自性が評価の焦点となります。今回の作品は、京都の「枯山水」とモネの「睡蓮」ふたつの庭園をモチーフにし、日本の乱調美の世界を表現致しました。

　今大会の優勝はデンマーク、2位スウェーデン、3位ノルウェーと北欧勢が占め、中国16位、マレーシア18位、インドネシア24位と、アジア勢のなかでは、日本が唯一上位に入る結果となりました。入賞は逃がしたものの、特別賞として、唯一人に与えられる最優秀コミ賞をアシスタントの今澤麻衣子（21）が受賞。中洲へのサポートを高く評価されました。

　今回の結果は、前回の大会から2年、国内予選から1年、多くの方々に温かくご支援をいただきました賜物でございます。皆様に心から感謝を申し上げますと共に、大会出場の経験を活かし、更なる努力を続けていく所存でございますので、引き続きよろしくお願い申し上げます。応援、ありがとうございました。