宿番号:370731
城崎温泉 お宿 白山 陽邸さなえ田(ようてい さなえだ)のお知らせ・ブログ
エコなペレットストーブが赤々と燃えています♪
更新 : 2012/1/6 1:04
さなえ田は、今年で新築後3年を迎えました。
城崎では、久しぶりの新築宿でした。
さなえ田を新築する際に一番気を使ったのが、構造体でした。
木造でも地震に強く、防音や断熱性の高い建築ということで、
デザイン性に走りがちなお宿建築ですが、
一番目に見えない処にお金を使っています。
幸い、さなえ田とお隣の離れ『里山の四季』の地盤は、山のふもとの為、
2mも掘ると即岩盤という、大変しっかりとした地盤面で、
耐震性にすぐれた建築物+岩盤という、とても地震に強い建物になりました。
新築の計画をした時は、この様な大変な地震に日本がみまわれるとは思いもかけず、
ただ、城崎を襲った大正時代の大震災を思い浮かべ、
ともかく地震に強い建物をと構造設計の先生にはお願いしました。
何度も書き直して頂き、さなえ田の設計チーム合計6名
で難しい私の注文に必死で書いて下さいました^^
構造体の次は、エコ。
さなえ田建築の頃は、まだ円が安く、原油が高騰していましたので、
ともかく、エコに拘って設計して頂きました。
なので、さなえ田のロビーには、CO2排出0のペレットストーブを設置しました。
雪の降る日には、赤々と燃えた炎がお客様を癒してくれるだけでなく、
間伐材で作るペレットですので、自然にもやさしい暖房になります。
又さなえ田の炎のロビーのフローリングには、
土壌蓄熱式床暖房というエコな床暖房が施されています。
床を直接温めるのではなく、空気を暖める床暖房で、
サーマスラブという商品名です。
この床暖房は、深夜電力を使い、爽やかな温かさを売りにしていて、
1日の使用電気量は、びっくりするくらい少ないのに、
じんわり足もとから温まります。
各お部屋の仕切りも通常の倍のALC板を張って、お部屋の断熱効果は抜群で、
お部屋の間の柱を互い違いにしたので、振動を隣室に伝えず、
防音も完全です。
今考えれば、節電のこの時代にぴったりの建築ですが、
3年前には、私のひらめきでお願いした、採算度外視の建物です^^
なぜ、あの時通常の建築費の2倍もかかるものを何かに取りつかれたように
建てようと思ったのか?今考えるとぜんぜん思いつきませんが、
この様な時代になると、エコに拘って本当に良かったと思います。
暖炉の炎を眺めながら、一寸不思議な気分です。
館主
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