山中温泉 お花見久兵衛

山中温泉

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  • 50年前の今日@

    更新 : 2008/5/1 18:51

    ちょっとうちの歴史をお話しましょうか。


    今からちょうど50年前の今日、山中温泉の山奥に収容80名の小さな旅館が誕生しました。
    名前は「山水閣」と言いました。


    その時代、そのあたりはまだ山の中で、高瀬大橋から上は民家が一軒もなかったそうです。
    今うちの前に広がる主要道路は、その頃は道幅1メートルほどのあぜ道でした。

    小川が流れ、たにしがいて、よくそれを拾って遊んだものです。



    えっ?その頃生まれてたのって?もちろんです。私、幼いけどその頃この世にいたんです。



    町の中心部から引っ越してきて、なんて辺鄙なところに来てしまったものかと、子供心にも不安は
    隠せませんでした。



    でも、私のおじいちゃんが魂を込めて立てた旅館だってことは子供なりに解釈していましたので、
    回りに家が一軒もなくても寂しいとは思いませんでした。




    その頃は世の中も、旅行の形態も、お客様の層も今とはまったく違っていました。

    旅行業者も、インターネットの予約ももちろんない時代、お客様はなじみの宿に直接お電話で
    予約され、遊びに来られたんです。


    その頃は山中に100名ほどの芸者衆がいて、たいがいのお客さまは芸者あそびが目的でした。
    本当にいい時代でしたね。



    旅行なんて、男性の特権のようでしたし、それだって何年かに一度程度の旅行だったと思います。



    昭和33年に創業して、すごく繁盛したんですって。
    その証拠に数年毎に収容を広げていって、200名にまでなりました。


    私が家を継いだのは昭和47年、大学を卒業した年です。
    あっ、これでもう歳バレたかな?


    その頃、ホテルの火災が相次いで発生し、消防法が大きく変わりマル適マークをいただくために
    木造の建物を壊さないといけなくなりました。

    それで現存の建物をすべて取り壊し、1年休業して今の建物を新築、新生「山水閣」として
    オープンしました。

    今となると木造住宅、もったいない事をしました。



    それまでは祖父や父が頑張ってた時代でしたが、新築をきっかけに私たちが全責任を背負い、
    スタートしたのでした。



    振り返ってみればあっという間の出来事のようにも思えます。


    でも50年の歳月の中にはそれはそれはいろんなことがありました。


    文字が入りきらないので、
    次に続きます…

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宿番号:372546

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