宿番号:372584
積善館 本館のお知らせ・ブログ
積善館本館「上段の間」
更新 : 2013/10/9 11:49
元禄4年(1691年頃)建築の積善館本館、
その1階にある「上段の間」は
他の部屋よりも床が一段高く造ってあります。
床が高い部屋とは当時、身分の高い方が宿泊した部屋。
江戸時代にこの部屋に宿泊した身分の高い方とは、
代官やその副官である手代。
当時の温泉宿は湯小屋年貢と言われる
特別な年貢を納めていました。
代官がこの年貢を調べに来て宿泊する部屋が、
「上段の間」です。
床の間、細かい組子細工による障子。
また天井も他の部屋から比べると、
随分高く造ってあります。
これは、身分の高い方が宿泊するという意味と、
代官は武士ですから、
万一の時には刀が使えるようにするためです。
江戸時代は、「士農工商」という
身分制度のはっきりした時代でしたので、
この様な「上段の間」を造り、
代官を丁重に宿泊させました。
積善館にお出かけの際には、
是非、ご覧になって下さい。