宿番号:379506
海石榴 つばきのお知らせ・ブログ
二月のお料理【羽衣】(はごろも)
更新 : 2012/2/17 18:33
■【能/演目】(羽衣/はごろも)
懐石料理の始まりである「先付」は、季節ごとに能の演目で模した
お料理となっており、お能と季節のお料理、それぞれをお楽しみいただけます。
二月は【羽衣】(はごろも)。この季節になると、梅の彩りがお料理の随所から
感じられます。本日はお能の演目【羽衣】のお話をご紹介いたします。
【お能の演目/羽衣(はごろも)】-------------------------
陽春なある朝の事、三保の松原(静岡県)に住む漁師・白龍(はくりょう)は、
仲間と釣りに出た折に、松の枝に掛かった美しい衣を見つけます。
持ち帰ろうとした白龍の前に、美しい天女が現れ、その羽衣を返して欲しいと
頼みます。白龍は、はじめ聞き入れませんでしたが、悲しむ天女の姿に
心動かされ天女の舞を見せてもらう代わりに衣を返すことにしました。
しかし白龍は、「羽衣を返したら舞を舞わずに帰ってしまうだろう」と疑い
ますが、天女は「いや、疑いは人間にあり。天に偽りなきものを」と返事を返します。
正直者の白龍は、そんな天女の言葉に感動して衣を返します。
羽衣を着た天女は、世にも見事な舞いを見せ、やがて彼方の富士山へ
舞い上がり、霞にまぎれて消えていきました。
お能の演目「羽衣」は、昔話の羽衣伝説をもとにしたお能です。
昔話では天女は羽衣を隠されてしまい、白龍の妻になるのですが
お能では白龍は天女の舞いの代わりに、羽衣を返しています。
羽衣伝説(はごろもでんせつ)は日本各地に存在する伝説で、
最古の記録は風土記(奈良時代)のものと伝えられています。
※風土記(ふどき)とは、一般には地方の歴史や文物を記した
書物のことをさしますが、奈良時代には地方の文化風土や
地勢等を国ごとに記録編纂して、天皇に献上させていたそうです。
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この季節は温泉の湯煙、全体を包むように立ち込める湯気が、なんとも
気持ち良さそうです。澄んだ空気の中、体の芯までじんわり温まり、
「冬もまた極楽」と感じていただければ幸いです。
もう間もなくすると、湯河原を象徴する梅の梅林【幕山公園/梅の宴】
の梅の花が咲き始めます。広大な敷地の中、山の斜面に雅に咲く白梅
紅梅の梅の花々は圧巻の一言です。
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