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コンフォートホテル姫路のお知らせ・ブログ
姫路城の”白”の秘密
更新 : 2024/1/15 2:50
姫路城がなぜあんなに白いか、ご存知ですか?
姫路城は別名「白鷺城」とも言われ、平成の大修理と銘打った大規模な
改修工事が2015年まで行われましたがその”白さ”は大変な努力の
積み重ねにより実現されました。
まず姫路城の壁には土壁に漆喰(しっくい)と呼ばれる壁材が塗られていますが、
漆喰は最近の住宅でも呼吸する壁材として採用されることが多い昔ながらの優秀な
建材です。その壁材に消石灰が用いられているのが白さの大きな理由ですが実は
この漆喰を用いて全国でも珍しい、屋根に葺いてある瓦の継ぎ目にも
蒲鉾(かまぼこ)の様にこの漆喰が盛られているのです。この特殊な技法を
「屋根目地漆喰」と言うそうですがこの技法により瓦がむき出しの城よりも
黒い瓦の表面積が小さくなるので他の城と比べると白く見えるというわけです。
また軒裏、つまり瓦を葺いた屋根の裏の骨組みの木がむき出しになった部分
ですがここにも漆喰が塗られているのも姫路城の特徴です。これにより
白く見える面積はさらに増えるわけですね。
しかし普通の城はそこまで漆喰を塗るようなことはしません。なぜなら
漆喰は3回も重ね塗りをしなければならない、非常に手間が掛かる壁材だから
です。その厚さは3センチもありますがそのことだけでも姫路城が貴重な存在
であることがわかりますね。
ちなみに漆喰という壁材は普通軒裏に塗る事はできません。普通は塗ると
重力によりボトっとはがれて落ちてしまいますが、姫路城の漆喰には海藻から
作られる糊が混ぜられています。いわゆるもずく酢の"もずく"なんかのネバネバを
利用した糊ですね。この粘りにより軒裏にも漆喰を塗る事ができるようになり、
そして軒裏も漆喰を塗る事によって木がむき出しになっている部分が小さくなる
ため火災にも強い城になったわけです。
この他にも姫路城は昔は黒かったとか、まだまだ秘密がたくさんあります。
姫路城までは当コンフォートホテル姫路より歩いて15分ぐらいです。貸出用の
自転車も3台ご用意しておりますが、途中のヤマサ蒲鉾の「ちぃかまどっく」でも
買ってかじりながらブラブラご登城されてはいかがですか?
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