姫路には姫路城をはじめ日本庭園の好古園、日本で唯一の世界遺産敷地内にある
動物園、映画「ラストサムライ」のロケ地にもなった書写山、姫路市立美術館や
姫路セントラルパーク等観光スポットが列挙にいとまがないぐらいありますが、
訪れていただいているお客様の中には「姫路城はもういいや」と思っておられる
方もいらっしゃるかもしれません。
今回はそんなお客様のために他の観光客の方があまり立ち寄られない
観光スポットをご案内します。
●名古山霊園
はい、その通りです。墓地です。といっても昼間から肝試しをやろうという話
ではありません。
ここには昭和29年4月13日にインドの故ネール首相より贈られた世界平和を
祈念する仏舎利が安置されており、その仏舎利塔の塔頂には当時のセイロン国
(現在のスリランカ)より寄贈されたコタ(法輪)が据えられています。そして
ホールの周囲には金色の法王屋仏像なども並んでおり、いにしえの仏教芸術を体感
できる珍しい施設です。
お越しいただくとわかるのですが墓地というより公園に近い印象で、どの季節
にも何かしらの花が咲いているように植物の配置も考えられていますので地元の
方の散歩コースや、幼稚園や小学校の遠足の目的地になったりもしています。
生と死が共存している空間は実は季節の散策にもぴったりのスポットだったり
します。
またご興味のある方は落語家の桂米朝さんや世界的デザイナーの高田賢三さんも
ここに眠られていますのでお参りなさってはいかがでしょう。
●姫路市埋蔵文化センター
姫路市もご多分にもれず、さまざまな遺跡が存在しています。JR姫路駅の改築
に伴う開業が予定より遅れたのも駅の跡地に遺跡が発見され調査が行われたため
です(JR姫路駅は昔は地上駅でした)。そんな遺跡や姫路城から発掘された
出土品が収蔵、展示されているのがこのセンターです。駅から離れているので
訪れる観光客の方は少ないですが、専門職員が同行する姫路城ツアーなど
史跡見学会なども予約制ですが実施されているようですので歴史にご興味が
ある方におすすめです。そして何といっても入館料は無料、史跡見学会も
参加費が100円ぐらいなのもうれしいポイントです。
どのスポットも姫路の中心地から少し離れているところにありますので効率よく
回るにはタクシーのご利用がおすすめします。