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有馬温泉 陶泉 御所坊のお知らせ・ブログ
偲豊庵の秘密 その-2
更新 : 2007/11/15 7:37
ヨーロッパにジャポニズムを巻き起こした要因の一つ「浮世絵」
その画報の一つに遠近法があります。
近くのものは大きく、遠くに行くほど小さく描く。
現在の建築手法もこの遠近法を利用して、人間が感じる距離感をごまかす事があります。
ごまかすといっても悪気があってすることではありません。
例えば長い距離があればそれを退屈しないように短く見せる。
短い距離があれば長く見せる・・・
こんな事を書いていて、建築疑惑になってんするかな?
って思ってしまいました。(笑い)
本当よりもよく見せる行為が悪いのであれば、見合い写真。料理の盛り付け。化粧・・・
等全て悪くなってしまいます。
話が違う方向にそれましたが、偲豊庵は遠近法を用いています。
横から見ると判ると思うのですが(赤いラインを引きました)
正面から見た屋根のライン。
その奥の窓枠のライン。
廊下の天井。
飾り棚のラインと奥に行くほど低くなっています。
つまり近くのものは高い。
遠くに行くほど低く見える。
という遠近法を利用して、奥行きを深く見せています。
旅館や建物を見る場合、こういう事を知っていると楽しいと思います。
まだまだ色々な技法を使っています。
探してみてください。