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鎌倉以来八百年、古式温泉館 近代化の進む有馬でも当坊は別世界

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有馬温泉
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  • 浴衣について

    更新 : 2010/1/30 19:34

    浴衣ってどのようなものかご存知でしょうか?

    時々「糊が利いていない」「サイズが表示と違う」「色落ちがしている」「破れていた」・・・というご苦情をお聞きする事があります。

    旅館の浴衣は、ぴったりと折りたたまれた浴衣を、ベリッと開きながら糊の利いたモノが浴衣だと思っておられる方も、おられるのではないのでしょうか?

    アメリカ人の桐谷エリザベスさんの「消えゆく日本」から“浴衣”に付いての項目を抜き書きさせて頂きました。

    桐谷エリザベスさんの文章を紹介する前に、浴衣の素材は「木綿」が伝統的です。肌触りが良いのが一番です。

    また次に紹介される「注染」で染める為には、化学繊維の入っていない「木綿」でないとだめです。
    つまり、肌触りのよい浴衣を提供する以上、色落ちや、ちじみ、破れ、糊が利かない。等が付いて回ります。
    多くの旅館はコスト重視の為に、科学繊維の入った生地を使用し、その生地は注染で染める事が出来ないのでプリントになります。

    有馬温泉では御所坊の関連施設のみが「木綿」の浴衣を使用しています。

    浴衣の起源は平安時代にさかのぼります。
    当時は浴帷子(ゆかたびら)と呼ばれ、慎み深い上流階級の人々が入浴の時に着ました。

     江戸時代には、浴衣は一般庶民が着る程までになりました。彼らは入浴後の一種のバスローブの様に使いました。最近ではホテルや宿屋で、お客さんに寝間着として出しています。しかし寝間着として着る他に、浴衣は夏のデートに出かける時に着る究極のファッションにもなりました。
    ( 中略 )

    伝統的に浴衣は藍色に染められます。しかし、最近では他の沢山さんの色を加えます。多い時には十色にもなります。それでも基本的な工程はあまり変わっていません。この工場では「注染」という方法で染めています。

    まず、一巻十二メートルの木綿の白生地を、一メートル幅に扇子のように折り畳みます。次に折り畳んだ布を腰の高さの機械の上に置きます。そこに専門の職人が作った型紙を乗せて、その上から長い木の道具を使って、茶色っぽい糊を全体に広げて布に付けます。
    こうすると糊の付いた部分には染料が付かないので、柄に染まるのです。次に染料が注がれると、足踏みの吸引気を使って染料を折り畳んだ十二枚の布に染み通らせます。
    簡単な紺の柄の場合はこれでおしまいで、この後、流水で水洗いします。

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