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偲豊庵の水琴窟って何ですか?
カテゴリ : 入浴・風呂更新 : 2007/10/6 11:55
“水琴窟”は江戸中期の茶人、小堀遠州が考案したという、日本庭園の音響システムです。
60cm〜1mぐらいの大きなカメを逆さにして地中に埋め、底に10p位水を貯め、上部から水滴を落とすと音が響くという仕掛けです。
カメの周りに音を響かす為にグリ石を入れて、空間を作るのが一般的です。
偲豊庵は太閤の正室北の政所の屋敷後といわれる、有馬の念仏寺の屋根瓦を周りに敷きつめています。
阪神淡路大震災の際に念仏寺の屋根が傷み、その屋根瓦をもらって来たのです。
坪庭に当たる部分に、大小5つのカメを地中に埋めています。
それぞれ音色が違います。
そのカメに、どうやって不規則に水滴を落とすかと言う事を考えました。
そこで電気のプロフェッショナルに、リレーでベンを開け閉めするという回路をつくってもらいました。
そしてソーラーシステムの弁を流用し、ごく少量の水を不規則に流せるようにしました。
静かに湯に浸かっていると、水琴窟の音色がどこからともなく聞こえてきます。
余談ですが、この水琴窟を製作するに当たって、専門家の中野さんにご指導を賜りました。
その中野さんから連絡があり「ビルゲイツが自宅に水琴窟を作りたいといっているのだが、御所坊さんの図面を渡しても良いか?」
と言われました。
あのビルゲイツに真似をされれば本物だと思い、快諾したことがあります。