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パーカーの秘密 有馬玩具博物館 4F
カテゴリ : アクティビティ更新 : 2009/5/5 10:21
写真はサンダーバードの人形劇に出てきたパーカー人形です。
何故? 有馬温泉にパーカー人形が???
と思われる方は多いと思います。
もともと関西は人形劇の発祥地。
西宮えびすの教えを広める為に「くぐつ師」と呼ばれる人形使いが、木偶人形をつかって面白おかしく教えを広めたのが始まり。
その、くぐつ師の百大夫が淡路に渡って始めたのが「人形浄瑠璃」
人形浄瑠璃は大阪に移って屋内で上演する「文楽」として発展します。
(文楽人形も展示されています。)
娯楽の中心だった人形浄瑠璃も明治に入り神戸港が開港し、無声映画が入ってくると娯楽の座を奪われました。
人形浄瑠璃の頭の補修や作り手は、神戸の長田に移り、人形浄瑠璃の技術を使って「神戸人形」というからくり人形を作り、外国船の船員相手の土産物として売っていました。(神戸人形も展示されています)
長田はそのような木工の町でもありました。
日本の伝統的な木工の一つ、能面師もおりました。
その能面師に一人のイギリス人が修行に来ていました。彼は能面を打つ合間に人形j響瑠璃の頭に興味をおぼえ研究していました。
彼がイギリスの帰った時に、サンダーバードの人形制作の依頼が彼のもとに来ました。
彼は人形浄瑠璃の頭の技術を使い、目と口を動かす事をサンダーバードの人形に提案したところ、すべての人形に採用されたのです。
サンダーバードは当時の映画スターを模してつくられています。
長男のスコットはショーンコネりー。ペネロープはブリジットバルドーというふうに
しかし彼は「人形はその役柄を反映してつくるものだ」という考えのもとに、運転手のパーカーをつくったのです。
この人形だけはスターのモノマネではないのです。
パーカー人形をつくったのはジョンブランダールさんと言い。ある日たまたま亡き西田館長とイギリスのパーティーで隣り合わせになり、話が弾んで神戸の有馬に人形が来る事になったのです。
少なくとも本物のサンダーバードのパーカー人形が3体もあるのは、世界中で有馬玩具博物館だけだと思います。
パーカー人形の一体は有馬温泉を目指しています。
どれだかお越しになり、確かめてみて下さい。精密さに驚かれると思います。