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ゆふいん七色の風 のお知らせ・ブログ
由布岳の恋(*^^)w(^^*) ありがとう☆
更新 : 2013/3/11 8:18
由布岳の素敵なお話♪
祖母山。
九州山脈、九州の山の殆どが火山系に属するが、この山脈だけが火山系ではなく九州で一番長大な山脈をもって原始的な姿を現し森林に覆われている。今では祖母傾山系として国定公園となっている。
由布岳は別府から湯布院に通じるやまなみに添った城島高原の前方にそびえる山で美しい姿をしている。阿蘇火山脈の通過している死火山で豊後富士とか筑紫富士とか呼ばれている。
祖母岳と由布岳は共に男の山であり、鶴見岳は女の山である。
祖母岳と由布岳は美しい鶴見岳が永い年月、好きで好きでたまらなかった。
そして二人の山はいよいよ本格的に鶴見を自分のものにするため恋の競争をはじめた。
自分の自慢話を聞かせたり、自分のお山でできる珍しいものを贈ったり、双方夢中で血道を上げている。鶴見岳は、祖母が好きとも、由布が好きとも言わず、静かに二人の自慢話を聞いているだけであった。
日向と豊後の国境にある祖母は、「何としても恋しい鶴見を自分のものにせねばならぬ。」
恋敵の由布岳が隣にいては遠方の自分は不利だ。鶴見をとられてはやり切れぬと夜な夜な考えている。
由布岳は自分の隣にいる鶴見が、他人に取られては後々物笑いになると鶴見岳の機嫌を取っている。
ある月静かな夜、由布岳は鶴見岳に向かって「私は何百年も前からあなたを愛し、愛を告げてきましたが、私の心があなたに届かないのが残念です。貴方を愛する心は祖母には負けません。折角貴方と長い間隣同士で暮らして来たのです。私の心をわかってください。」と涙ながらに話した。
すると鶴見のお山は、「私は、本当は貴方が好きですが、あんなに二人で競争されては私はどうしていいかわかりません。」と答えた。
それを聞いた由布岳は鶴見をなんとか説得し、二人で夫婦の契りを結んでしまった。
何にも知らずにたくさんのお土産を持ってきた祖母は近所の山からそのことを聞かされ、さめざめと男泣きに泣いた。泣くたびに涙が滝のように頬を伝って流れ落ちて窪みに溜まった。
それが志高湖であるといわれる。
そのあと帰った祖母岳は、鶴見や由布に自分の姿を見られるのがいやだとたくさんの木を生やして見られないようにしたという。祖母が黒いのは山を囲んでいる大原生林である。
これからも湯布院観光へお越し下さいませ☆
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