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若草色の風に包まれるおとなの休日 古都の宿 むさし野のお知らせ・ブログ
皐月の奈良に赤ちゃん鹿誕生。優しい季節のおもてなし
更新 : 2025/5/12 22:19
奈良公園では、今年も待ちに待ったニュースが届きました。
そうです、鹿の赤ちゃんの“第一号”が誕生したそうです。
新緑のなか、小さな身体で一生懸命立ち上がろうとする姿は、毎年ながら胸を打たれます。
奈良の春が本当の意味で“目覚めた”ことを感じる瞬間です。
5月・6月は、奈良が一年で最も穏やかで美しい季節かもしれません。
日差しはやわらかく、木々は一斉に萌え、風はすっきりと涼やか。
観光地も夏休み前で比較的静かなので、じっくり奈良の時間を味わうには最適です。
この季節、私のお気に入りは「春日大社の参道散歩」。
木漏れ日のなか、苔むした石灯籠と鹿たちに囲まれて歩く時間は、まるで時が止まったよう。
時折鹿の親子に出会えることもあり、その瞬間は思わず笑顔になります。
当宿「むさし野」は、そんな春日大社の森のほとりにございます。
今の時期は、玄関を出てすぐの芝生にも若草色の新芽がのび、鹿たちがのんびりとくつろいでおります。窓の外を眺めると、鹿が庭を歩いている、そんな景色は奈良ならではかもしれません。
お料理も、これから初夏の素材がどんどん美味しくなります。季節の食材は生命力を感じる美しさがあります。
若竹、そら豆、蓴菜など、目にも涼やかな食材が揃ってきます。
板長が手を尽くす伝統の会席は、見た目こそ華美ではありませんが、一品一品に意味があり、季節を映した“静かなごちそう”です。
また、お部屋でのお食事というのも、実はこの季節とてもご好評です。
窓を開けるとふっと風が入り、遠くで鹿の鳴く声がして、お部屋そのものが「小さな奈良」になります。皆様ゆっくりと自分のペースで過ごせると喜んでくださいます。
そして6月には、「子鹿公開(赤ちゃん鹿の見学)」も始まります。今年は6月1日から7月14日まで、春日大社近くの「鹿苑」にて、保護された赤ちゃん鹿の公開が予定されているそうです。
ふわふわの毛並み、まだおぼつかない足取り──大人も子どもも、思わず「かわいい…」と声がもれる時間です。
奈良は、華やかさよりも「しっとりとした美しさ」が際立つ土地です。急がず、背伸びせず、心がふっと緩む──そんな旅を、この季節の奈良と「むさし野」でお過ごしいただけましたら、若女将としてこれほど嬉しいことはありません。
皆様のお越しを、鹿とともに心よりお待ちしております。
お料理も、これから初夏の素材がどんどん美味しくなります。季節の食材は生命力を感じる美しさがあります。
若竹、そら豆、蓴菜など、目にも涼やかな食材が揃ってきます。
板長が手を尽くす伝統の会席は、見た目こそ華美ではありませんが、一品一品に意味があり、季節を映した“静かなごちそう”です。
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