宿番号:391254
取材
更新 : 2009/8/29 3:22
本日は、雑誌の取材で撮影がありました。
撮影用に、板長がこしらえたお料理をパシャ♪
取材用と、実際の料理との違い。
皆様、お分りになりますか?
それは・・
「食べて美味しいかどうか」です。
撮影用の料理は、見た目重視。
写真で「美味しそう」は伝わっても、「味」は伝わりません。
しかも、撮影には時間が掛かります。
パシャと、撮るだけでは済まないのです。
配置、光線、彩り等を吟味します。
料理写真1枚撮るのに、1〜2時間なんて普通です。
なので・・撮影用の料理には、時に霧吹きで水分を与えたり、吸い物に葛餡を混ぜたり致します。
具財がよく映えるように、味付けをしなかったり、油を塗ったりも。
お客様にお出しする料理は、時間に合せてしっかり調理したもの。
撮影用は、時が経っても彩が衰えないよう工夫するもの。
具材は一緒ですが、大きく違います。
残念なのは・・
苦労して撮影された記者さんに、「後は召し上がって下さい」と言えない事です。
本当は食べても美味しい物もありますが・・
味付けをされていない品もありますので、原則は回収です。
(食べられるものは,当館スタッフでいただきます)
ぅぅ・・記者さん、ごめんなさい。
本当は、味わってほしいんですよ?
だけど、味重視と撮影重視では、作り方が違うんです。
見た目重視で時間の経ったものを、人様には食べて欲しくない。
それが当館のこだわりです。