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「問い」の立て方
更新 : 2021/7/24 15:35
今週、寂しいニュースを耳にしました。
「歌う電車」が横浜の地に別れを告げたのです。
「歌う電車」は横浜、横須賀を走る京浜急行が導入した車両です。
発車するとき、モーターが音階を奏でるため、そう呼ばれています。
私は特に鉄道が好きというわけではありませんが、「歌う電車」は非常に愛着があります。地元ということもあるのでしょうか。
赤色とクリーム色の、丸みを帯びた車両が、ファソラシドレミファソ〜♪と歌いながら走っていく姿は少し可愛いように思います。
この音階を奏でるモーターはドイツで作られたものです。
自分が幼い頃はたくさん走っていましたが、国産モーターに更新が進み、ついに今週姿を消しました。
思い出がまた一つ、消えていきます。
さて、なぜ音階を奏でるのでしょうか。
実は、電車のモーターから出る音は全て騒音だそうです。なので、出来るだけ音を小さくするのが普通ですが、逆に音が出るのを利用して、遊び心で音階を奏でるようにしたのです。
このアイデアは日本ではなかなか出ない気がします。日本なら「どうやって音を小さくするか」と考えるでしょう。
一方、ドイツの技術者は「どうしたら音が不快でなくなるか」と考えたのではないでしょうか。
後者の「問い」は前者に比べて、様々なアイデアを思いつかせる可能性を秘めています。
似たような問題を解決するにあたっても、問いの立て方によって生まれる答えは大きく違ってきます。
例えば、ウォークマンが流行ったころ、日本企業は「どうすれば機械を小さく軽くできるか」を考えていました。
一方、アップル社は「どうすれば手軽に音楽を聴くことが出来るか」を考えていました。その結果、iTunesが生まれ、ウォークマンなどで音楽を聴く人は一気に減少しました。
このように、本質的なニーズを捉えた「問い」を立てる事は、より良い「答え」をもたらすことに繋がります。
特に、ビジネスの世界では、いかに「問い」を上手くたてるかが重要となっています(これを「デザイン思考」と呼びます)。
残念ながら、日本人は「問い」を立てる能力が低いと言われています。
学校でも、問題の「解き方」は習いますが、問題の「立て方」はあまり習いません。
これから先の時代はAIが発達し、難しい計算は全てやってくれます。人間が発揮すべき能力は、「いかに上手く問いを立てるか」ではないでしょうか。
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