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一色稲荷神社
更新 : 2012/5/6 23:26
写真はKTR宮津駅に程近いところにある一色稲荷神社です。ここは駒札にもあるように、中世の丹後国主であった一色氏の最後の当主の一色五郎が処刑された場所にあたります。1580年にはじまった信長軍による丹後侵攻は、細川氏が丹後国主の一色五郎に忠興の妹を嫁がせることで和平がなりますが、本能寺の変後の混乱期に、細川忠興は一色五郎を宮津城内におびきよせて処刑してしまいます。岩波書店の雑誌「世界」に連載された佐藤雅美先生の細川氏を中心にすえた歴史小説の「幽斎玄旨」の中では、夫の命乞いに訪れた、一色五郎の嫁の伊木は夫がすでに処刑されたことを知って、ようやく対面なった実兄の忠興を懐剣で刺します。忠興は僅かに血ぬれた刀を取り上げると、「これで気がすんだか」と妹に優しく声をかけます。伊木は、夫がなくなって約一ヵ月後に京都の吉田神道の宗家の男にとつがされ、享年80歳で京都でなくなっています。 雅良生
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