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松本市時計博物館の魅力|精工舎(SEIKOSHA)の掛け時計
更新 : 2025/5/26 7:41
時計に興味がある方なら一度は訪れてみたいのが、長野県・松本市にある「松本市時計博物館」。この施設には、明治から昭和にかけて製造された貴重な国産時計が数多く展示されています。
なかでも注目すべきは、精工舎(SEIKOSHA)のロゴが入った掛け時計。日本の時計産業を切り拓いた「精工舎」の歴史と共に、展示されている掛け時計の魅力をご紹介します。
精工舎(SEIKOSHA)とは?国産時計の礎を築いた存在
精工舎は、1881年に服部金太郎が創業した「服部時計店」の製造部門として設立され、1892年に「精工舎」として独立しました。当初は輸入品が主流だった日本の時計市場において、精工舎は国産時計の生産を推進し、徐々に品質と信頼を築いていきます。
特に注目されるのは、1900年代初頭から精工舎が手がけた「掛け時計」の存在。当時の職人たちの高い技術が感じられる逸品であり、現在でもその美しさと精密さに目を見張るものがあります。
松本市時計博物館に展示されている精工舎の掛け時計の魅力
松本市時計博物館に所蔵されている精工舎の掛け時計は、主に明治末期から昭和初期に製造されたものが多く、当時の工業デザインや技術を今に伝える貴重な資料です。
木製ケースの温もりと彫刻の美しさ
展示されている掛け時計は、重厚感のある木製ケースに収められ、手彫りによる繊細な装飾が施されています。時間を刻むという実用性だけでなく、室内装飾としても高い完成度を誇っています。
ゼンマイ式の機械構造が見られる
当時の掛け時計はゼンマイ式が主流で、現在でも丁寧にメンテナンスされており、稼働するものもあります。展示では、分解された内部構造が一部公開されており、機械仕掛けの魅力に触れることができます。
“SEIKOSHA”のロゴが刻まれた貴重な一品
精工舎の正式ロゴ「SEIKOSYA」が入った文字盤や機械部分は、それだけで時計愛好家にとっては胸が高鳴る要素。現代の「SEIKO」ブランドの原点とも言える、まさに“歴史を刻む”時計です。
現代ではクオーツやスマートウォッチが主流となりましたが、精工舎の掛け時計がもつ「時代の空気」は色あせることがありません。美術品的な価値だけでなく、日本の産業と文化の歩みを知るうえでも貴重な存在です。
「SEIKOSHA」のロゴが刻まれた一台の掛け時計が、あなたに「時間とは何か」をそっと問いかけてくれるかもしれません。
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