ペットと一緒におでかけしよう!〜宿マナー編〜

ペットと一緒におでかけしよう!〜宿マナー編〜

宿には初めて会う人間やわんこがいっぱい。飼い主のマナーやしつけが試される場所でもあるのだ。慣れない場所で、驚いて吠えたり、嬉しさのあまりはしゃきすぎないように、ペットの行動はしっかりコントロールしよう!

私がノウハウを伝授します!

斎藤明徳先生
獣医師
斎藤明徳先生
神奈川県川崎市・さいとう動物病院院長。愛犬・ゴンちゃんのオーナーでもある犬好き先生だ。「炎天下の連れ歩きは危険。夏場は特に熱中症に気をつけてあげてください」
倉持秀美さん
ベテランオーナー
倉持秀美さん
オーナー歴6年、年に2〜3度はわんこと旅行へ出かけるわんこ旅行のベテラン。「ひとりひとりがきちんとマナーを守れば、犬連れOKの施設ももっと増えるはずだと思います」

ビギナーもこれで安心!宿でのマナー編

宿には初めて会う人間やわんこがいっぱい。飼い主のマナーやしつけが試される場所でもあるのだ。慣れない場所で、驚いて吠えたり、嬉しさのあまりはしゃきすぎないように、わんこの行動はしっかりコントロールしよう!

【宿に入る前にしておくことは?】

POINT1
外でブラッシングをしておこう
出発前に念入りにグルーミングしたとしても、抜け毛は防ぎようがない。宿に到着して車を降りたら、玄関に入る前に屋外でブラッシングをしておこう。旅の汚れを落として、抜け毛を少しでも予防するのが宿泊客のマナーだ。「毛が抜けやすい犬の場合は、洋服を一枚着せてあげるだけでもずいぶん違います。中型犬以上のわんこなら、人間用のTシャツで充分。一枚用意しておけば、思いがけずに体が汚れてしまったときにも重宝しますよ」(倉持さん)。
POINT2
土足は厳禁!玄関ではペットの足を拭いて
「脚を洗うスペースや脚拭き用のタオルが用意されている宿もありますが、たとえなくても汚れた脚のままでOKということはありません。家にペットをあげるときと同様、きれいに脚を拭いてから宿にあがるのが当然」(倉持さん)。気持ちよく滞在できるかどうかは、利用者自身のマナーにかかっていることを自覚しておきたい。

【客室でしていいこと、悪いこと】

POINT3
ペットを人間用のベッドやソファには乗せないで
客室に入ってしまうと、つい気がゆるんで日頃の習慣が出てしまいがちだが、宿はあくまでも”よその家“。ベッドで一緒に寝たり、ソファに乗せるのは厳禁だ。「客室では、いつも使っているマットやシートを設置して、ペットの居場所を教えてあげて。ケージに慣れているコなら、もちろんケージを忘れずに持参して」(倉持さん)。
POINT4
客室のバスも立ち入り禁止
人間が使うバスルームを、知らないわんこが使ったとしたら、たとえ犬好きでも気持ちがいいものではない。ちょっと汚れを落とすだけといっても、バスタブを使うのは完全なマナー違反。「バスタブを囲いがわりに、ペットを置き去りにする人がいるそうだが、これはまさに論外!」(倉持さん)。

【客室以外の共有スペースで気を付けること】

POINT5
客室を出るときは必ずペットにリードをつけて
施設内の共有スペースでは、必ずリードをつけて、ペットを自由にさせないのが鉄則だ。「普段はおとなしいコでも、慣れない場所で知らない犬を見て興奮し、トラブルを起こしてしまうケースも多いんです」(斎藤先生)。特にチェックイン、チェックアウト時は、ほかのペットと鉢合わせしやすいので注意が必要だ。
POINT6
客室に置き去りはペットが不安に
家でお留守番するのとは違い、慣れない客室にひとりぼっちにされると、わんこはとても不安になる。「いつもはしないのに、トイレ以外の場所でオシッコをしてしまったり、イタズラ好きなコはじゅうたんやソファをボロボロにしてしまうこともあるみたいですよ」(倉持さん)。どうしても連れていけない場合は、交代で外出するなどの配慮が必要。
POINT7
食堂ではペットを足元に座らせよう
宿によって、食堂への同伴がOKの場合とNGの場合があるので、きちんとルールに従おう。同伴可でペットを連れていくときは、ケージに入れたままか、”すわれ“や“ふせ“の姿勢で足元に待たせるのが常識だ。「ムダ吠えをするわんこがいると、楽しいお食事タイムが台無しに。注意したいですね」(倉持さん)
POINT8
人間の食べ物は絶対にペットあげないで
わんこの入室が可能な食堂といっても、”わんこと一緒に食べる場所“ではないことを忘れずに。たまに自分の食事を分け与えている人がいるが、マナー違反なので絶対にやめよう。「人だけ食べるのはかわいそうだと犬用の食事を与える人がいますが、ほかのわんこに対する配慮が欠けていて悪印象です」(倉持さん)。”人間が食べている間はガマン“というしつけを日頃から徹底しておくことが肝心だ。

【帰る前にしておくこと】

POINT9
ペットの抜け毛の掃除は隅々まできっちりと
帰り支度は、まず念入りな掃除から。トイレシートや排泄物の後始末はもちろん、抜け毛もローラー式の粘着テープなどできれいに取ろう。「自分では気がつかなくても、ペットのにおいは部屋にこもっているもの。窓を開けて空気を入れ替えたり、消臭スプレーを噴霧しておくのは、最低限のエチケットです」(倉持さん)。
POINT10
ペットのそそうや備品の破損は必ず申告
慣れない場所で、ペットがそそうをしてしまうことはよくある。その場合は、トイレシートやタオル、消臭スプレーを使って念入りに掃除をしよう。「ただし、きれいにしたからといって、そのままだまって帰るのは考えものだと思います。客室の汚れや備品の破損は、忘れずに宿の人に申告を。飼い主のマナーというよりも、社会人としての常識ですよね」(倉持さん)。
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