永平寺は、今から約770年前の寛元2年（1244年）、道元禅師によって開創された出家参禅の道場。大小70余棟の殿堂楼閣が建ち並んでいる。700年以上の時を刻み多くの人々を見守り続けてきたその佇まいに身をおけば心身に静寂が訪れる。

若狭は古墳時代、産物や塩など豊富な食材を都に送り、朝廷の食を支えた「御食国」のひとつ。御食国の時代以降も長い間、京の食文化を支えてきた街道群は近年「鯖街道」と呼ばれるように。近世中期以降、街道最大の中継地となったのが熊川宿。馬借や背負で大いに賑わった宿場町の旧街道筋には、現在も塗り壁の商家や土蔵など多数の伝統的建造物があり当時の面影が残る。

三方湖、水月湖、菅湖、久々子湖、日向湖の5つの湖がよりそうように並び人々の目を楽しませてくれる。全長11.2kmのレインボーライン（有料道路）から楽しめるのはそれぞれに魅せる色彩のハーモニー。絶景に酔いしれる贅沢体験はここで。

戦国大名・朝倉孝景から5代103年にわたり支配した城下町跡がそっくり埋もれていた一乗谷。1971年には国の特別史跡に指定。500年以上前の人々の暮らしぶりを見るのも楽しいひと時。