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こぼらさんの奈良県の旅行記

伊勢本街道 山粕宿〜曽爾高原温泉お亀の湯

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先日、伊勢本街道の奈良側最東端の宿場町・菅野(御杖村)に行ったので、今回は宿場ひとつ手前(西側)の山粕宿(曽爾村)と、曽爾高原温泉・お亀の湯に行きました。 伊勢本街道は、奈良より南下した後、初瀬からほぼ一直線に東へ向かい、奥宇陀の宿場(榛原・室生田口・山粕・菅野)を経て伊勢国に至る参宮街道でした。江戸時代に賑わった街道と宿場ですが、とりわけ山粕宿は、奥宇陀の宿場街の中では一番繁盛していたそうです。人形浄瑠璃芝居小屋もあった程で、奥宇陀の街道筋では唯一、三味線の音が聞こえてくる宿場町だったといわれています。 曽爾高原と日帰り温泉「お亀の湯」は、街道からは北東方向へ外れますが、奥宇陀を代表する観光地の一つとなっています。

三重ツウ こぼらさん 男性 / 60代

1日目2018年8月2日(木)

伊勢本街道(奈良県曽爾村)

曽爾村(宇陀郡)

「伊勢本街道(奈良県曽爾村)」を   >

山粕宿の解説パネル。山粕宿の中に、ぽつんと立っていました。解説によれば、宿場とは「宿泊・運輸・通信の機能を備えた集落のこと」で、江戸時代の山粕宿には、旅籠はもちろんのこと、いろいろな店屋に加え問屋もあり大変賑わっていたそうです。

伊勢本街道(奈良県曽爾村)

曽爾村(宇陀郡)

「伊勢本街道(奈良県曽爾村)」を   >

これが解説パネルに記されていた「元伊勢街道 旧宿 問屋家敷地跡」の石碑。山粕宿の西端にあります。「問屋」とは「馬や人足、駕籠を調達したり、手紙や荷物を送ったりする」ためのセンターであったという。運輸・通信の要だったのです。現代なら、郵便局に宅配便機能を加え、レンタカーやタクシー・チャーターバスをも取り扱う一大センターだった事になります。 ここにあった問屋は、まさに問屋という屋号で旅籠もやっていたそうです。この石碑だけを見ても想像は難しいですが、往時は相当に大きな建物で、大勢の従業員を抱えて営業していたのでしょうね。

宿場としての面影は、ほとんど残っていません。旧街道も、地元の人々の生活道路となっています。 近年は、道沿いに連なる民家の軒先に、めだかの水槽を並べ販売する「めだか街道」として地域おこしをしておられるようです。道に沿って山粕川の清流がありますから、めだかを育てやすいのでしょうね。

民家の軒先に並べられた「めだか」の水槽。地域おこしに協力して何匹か買おうかと思いましたが、それらしい容器を持っていないのと、折からの猛暑で生きた状態での持ち帰りは難しいと考え断念。申し訳ないです。

春日神社(奈良県曽爾村)

曽爾村(宇陀郡)

「春日神社(奈良県曽爾村)」を   >

山粕宿の中心部にある神社です。大きなイチョウの木が見事です。秋に葉が黄色くなると、境内の雰囲気がガラリと変わりそうです。 伊勢本街道が盛んだった時代、神宮参拝の旅人たちは、ここに立ち寄って旅の無事を祈っていたことでしょう。 山粕宿は谷間にあるため、洪水などの災害により街道ルートは微妙に変化していたようです。この春日神社の前を通っていた時代もあったようです。

拝殿に行くには長い石段を上る必要があります。山粕宿周辺は、江戸時代に幾たびも水害や土砂災害に見舞われたようです。災害を避けるためか、社殿は何層もの石垣の上にあります。

春日神社(奈良県曽爾村)

曽爾村(宇陀郡)

「春日神社(奈良県曽爾村)」を   >

これが春日神社の本殿。元伊勢とは名乗っていませんが、伊勢本街道沿いの神社らしく、神明造りです。鰹木は7本です。数年前に式年遷宮があったようで、新しさが随所に残っています。地元の人たちによって、とても大事にされている神社だなとわかります。

拝殿(写真右)の奥に祝詞殿があり、屋根付扉を隔てて本殿域となっているのが見渡せます。本殿の近くに小高い杉林があり、こんな立派な造りを拝見できるようになっています。

鎧岳

曽爾村(宇陀郡)

「鎧岳」を   >

旧伊勢本街道と重なる国道369号線から分岐して、曽爾高原方面に向かうと眼前に立ちはだかるように迫ってくるのが鎧岳です。圧倒的な存在感を放っています。鎧岳は標高894mで、柱状摂理の岩壁が鎧のように見えることから名付けられた岩山です。すぐ近くの兜岳ともども、国の天然記念物に指定されています。山頂まで登ることができるそうですが、かなりの急斜面で相応の時間がかかるのは必定なので、今回はパスしました。

曽爾高原温泉 お亀の湯

曽爾村(宇陀郡)

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御湯印めぐりの満願として訪問した曽爾高原温泉・お亀の湯。「伊賀・大和 御湯印めぐり」の6温泉の中で、少々アクセスが手強い場所にありますが、泉質の良さで広く知られている温泉です。敢えて御湯印めぐりの最終「満願」の地にしました。 「御湯印めぐり」の幟がいくつもはためいていました。

曽爾高原温泉 お亀の湯

曽爾村(宇陀郡)

「曽爾高原温泉 お亀の湯」を   >

曽爾高原の上り口にある日帰り温泉です。写真は、お亀の湯のゲートを施設玄関前から撮影したものです。高級旅館の門構えと、古代神話をイメージさせるデザインです。弥生時代の高床式住居の茅葺き屋根にも似ていますね。 私たちは初めて利用しましたが、利用したことのある人たちの評判は抜群に良く、わくわくしながらゲートをくぐりました。噂に違わず、とても良い湯でした。内風呂・露天風呂どれに浸かっても、心地よいヌルヌル感が味わえますし、湯上がりに肌がつるつるになります。いわゆる美人の湯です。内風呂には、源泉かけ流し湯と濾過循環湯を用いる2種類の浴槽がありますが、どちらの湯でも違いを感じません。露天風呂は、昼間に利用するのがベストだと思います。曽爾の山々の眺めを楽しみながら、良質な湯に浸かれるからです。露天風呂の周囲は庭園になっていて、回廊と椅子があちこちに配置されており、湯にのぼせた時などは休憩できるようになっています。また、夏の強い日射しや雨降りに備えて竹編み笠も用意されています。贅沢なひとときが過ごせるようになっています。

玄関を入ると土産物売り場を正面に、右手が食事処、左手が温泉入口となっています。有名な温泉なので、芸能人たちも利用しているようです。サイン入り色紙が多数飾られていました。

これが温泉入口。自販機でチケットを購入し受付(番台)へ。6枚目の御湯印をもらい、御湯印帳に満願印を押してもらいました。「挑戦券」というカードを渡され、スピードくじをする事になりました。2個のサイコロを振り、「2と2」または「6と6」のぞろ目か、「2と6」が出れば当たり。「ふろ」に因む目です。確率は9分の1だなと暗算しながら、やってみたら「2と2」が出て当たりました。賞品は温泉利用割引チケットで、2名まで半額で温泉利用ができるというもの。有効期間は1年間です。 山奥にあって決して近くはない場所にありますが、とても素晴らしいお湯が楽しめるお亀の湯のこと、涼しくなったら割引チケットを持って喜んで再訪するでしょう。

曽爾高原温泉 お亀の湯

曽爾村(宇陀郡)

「曽爾高原温泉 お亀の湯」を   >

休憩室の様子。別棟ですが、裸足で入れます。空調がしっかり効いているので、風呂上がりの休憩には快適です。ゆったりくるろげます。私は、座布団を枕に寝転がって、家内が風呂から上がるのを待っていました。 この部屋には飲み物は持ち込めますが、食べ物はNGとなっています。

曽爾高原温泉 お亀の湯

曽爾村(宇陀郡)

「曽爾高原温泉 お亀の湯」を   >

湯上がりで小腹が空いたので、施設内にある食事処「おかめ庵」で食事をしました。どこか、ほっと感じ、くつろげる食堂・客席になっています。 ここは、コシのあるうどんが品揃え豊富と聞いていましたので、うどん定食を頂きました。うわさ通りで、うどんにはコシがあり、お出汁も美味しかった。従業員さんの応対も丁寧で、好感が持てました。

「おかめ庵」のうどん定食。780円とお値打ちながら美味しく、大きな唐揚げも付いていて食べ応えがありました。 うどんが楽しめる定食は他にもあり、お亀の湯のチケットとアフタードリンクが付いて1,780円とお得な「得々定食」や、地元伝承に因み稲荷寿司が付いた「嫁取り稲荷定食」など、いろいろなメニューがありました。 ご当地メニューとして、「地ビールソフトクリーム」というのもありました。帰りの運転があるので敬遠しましたが、一度試してみたいです。

伊勢本街道 山粕宿〜曽爾高原温泉お亀の湯

1日目の旅ルート

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