こぼらさんの滋賀県の旅行記
紅葉めぐり@ 東近江の永源寺
- 1日目2018年11月18日(日)
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田園地帯に立っている大きな洋館風建物は、遠くからも良く見えます。田園生活館と呼ばれる建物がメインになっています。どうして、こういうデザインにしたのだろうと思いましたが、周囲の花畑とセットになるように考慮されていました。 この建物の周囲の花畑には、季節によって、菜の花・ポピー・ラベンダー・ヒマワリ・コスモス・秋ヒマワリが入れ替わって咲き乱れるようになっています。 これらの花々の背景として、この建物が似合うようにデザインされているのです。
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田園生活館の中は、各地の道の駅でよく見かけるように、地元農産物や加工食品の売り場になっています。レストラン「マーガレット」もあります。
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もうじき11月も下旬なのに、一面のヒマワリが見られました。「秋ひまわり」という看板が出ていましたが、開花時期の遅い品種のようです。でも冬には耐えられないようです。係員さんの話によれば、ひとたび霜が降れば、あっという間にしおれてしまうそうです。 寒くなってきても、限界まで元気に咲き続けてくれるヒマワリたちが健気に思えました。
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臨済宗永源寺派の大本山・瑞石山永源寺。創建当時の建造物は、全て戦国時代の兵火で焼かれ、何も現存していません。現在の塔堂は江戸中期以降に再興されたものなので、古文書や仏像絵画を除き、国宝や国の重文に指定されているものはありません。 歴史的な価値はさておき、禅寺の大寺らしく立派で厳かな本堂です。紅葉シーズンは、本堂に上がらせてもらえます。 永源寺は紅葉の名所としても広く知られています。私たちも、ここの紅葉を楽しみにやってきました。
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永源禅寺の入口。すぐ横に愛知川の峡谷があります。ここから少しばかり坂道を歩いて上ると総門に至ります。
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総門。紅葉シーズンの日曜だったからか、参拝者の出入りが多く、立ち止まって景色を眺めているのが難しかった。総門前は撮影スポットとして人気があり、周囲はカメラやスマホを構えた人たちでいっぱい。 撮影を邪魔しないように遠慮していると、いつまでも門をくぐることができません。頃合いを見て、エイヤっとくぐる必要があります。
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総門をくぐると、山門に至る参道に入ります。ここで拝観料500円を納めて、参拝開始です。頭上は紅葉のトンネルになっていました。この先、どれだけの美しい紅葉が待っているのかと考えると、わくわくしてきます。
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山門。境内の内側から撮影しています。とても大きくて立派な山門で、滋賀県指定文化財です。緑・黄・赤の紅葉グラデーションが見事です。 紅葉シーズンでは、暗くなるとライトアップされるようですが、時間の都合で点灯されるまで居られませんでした。残念。
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山門を見上げると、紅葉が進みつつあるカエデが良い雰囲気を醸し出していました。
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本堂の横から法堂・開山堂に向けて回廊がのびています。回廊を歩きながら、境内の庭園や石塔、句碑を見ることができます。見事な緑・黄・赤の紅葉グラデーションが見られました。
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本堂と法堂を結ぶ回廊の前に、芭蕉句碑がありました。 【こんにゃくの さしみもすこし 梅の花】 この句は、去来と芭蕉との共通の知人の死を悼んで詠まれたもの。 伊賀の郷土料理であるこんにゃくの刺身と梅の花を、芭蕉が故人に手向けた際に詠まれた句のようです。 永源寺とは関係がない句のようですが、永源寺こんにゃくが有名なので、こんにゃくつながりで句碑が立てられたようです。
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回廊の中を歩きながら庭園を見ることができます。石塔の背景には見事な紅葉がひかえています。
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法堂(ほっとう)。外壁が白漆喰仕上げではないので、気品を感じる色合いになっています。周囲の紅葉と調和した風景を醸し出しています。さすが、紅葉の永源寺さんだと思います。
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燃え上がる炎のような紅葉に囲まれた法堂。本堂の前の広場から良く見えます。本堂は大きいので背後の樹木は前から見えませんが、法堂は周囲の紅葉より浮き立つように見えます。
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禅堂の白漆喰壁を背景にした深紅の紅葉。 森林の緑と紅葉に囲まれた法堂では薄茶色の外壁が似合っていると思いましたが、白壁を背景にした深紅の楓は凛とした艶やかさを放ち、これも素晴らしいですね。
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回廊から見た経堂。
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開山堂を過ぎたところで、回廊から出て外を歩いて戻ります。開山お手植えの楓の葉は見事な深紅でした。 敷かれた白砂利の上に、楓の葉が積もり重なっていて、池に紅葉が映っているように見えます。こういう姿も枯山水というのでしょうか?
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開山堂前から法堂の方へ、散策路で戻ります。参拝者がとても多いです。
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山門の手前にある不動明王堂。お寺はトイレと呼んでいるようですが、不動明王という表札が出ています。堂の中は、不動明王様の隣にトイレ出入口があるという不思議なレイアウトになっていました。手前の太鼓橋を渡って入るようになっています。
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帰り際に総門を見上げたら、これまた素晴らしい景色が見られました。思わず撮影。
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参拝を終えて門前の広場に戻ってきました。屋台と表現するには立派な?プレハブ造りの店舗長屋があります。やはり有名な永源寺こんにゃくを使った、みそでんがくを賞味すべきでしょうね。
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門前の屋台で買った、みそでんがく。少々歩き疲れていたので、味噌だれを絡めたこんにゃくがとても美味しく感じました。
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永源寺の横を流れる愛知川。楓の赤と川の緑との組み合わせからは、心の琴線に触れるものを感じます。
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永源寺の山門近くから見下ろした愛知川。息を呑むような美しさです。 紅葉を紅梅に置き換えると、春の月ヶ瀬梅渓(奈良県)でもこうした絶景が見られたのを思い出しました。
紅葉めぐり@ 東近江の永源寺
1日目の旅ルート
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