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yosshyさんの大阪府〜和歌山県の旅行記

2021年11月 子パンダに会いに再び和歌山へ

  • 夫婦
  • 2人
  • リゾート
  • 温泉
  • 史跡・歴史
  • 自然

 2019年のゴールデンウィークに、その前年に生まれたパンダの「彩浜」を見に白浜のアドベンチャーワールドに行ったのですが、この子パンダが本当に可愛くて、ぼくら夫婦は完全にノックアウトされました。  旅行から帰ってきたその時から、ここでパンダが生まれたら、また必ず行こうと心に決めていたんですが、思ったより早くその時が来ました。2020年11月に子パンダが誕生したんです。  当時は新型コロナウイルスが猛威を振るっている状況でしたが、ぼくら二人の子パンダへの思いはかなり熱くて、楓浜(ふうひん)と命名された子パンダが1歳になる2021年11月に、和歌山に再訪することを決意して早々と旅行計画に着手。  この間もコロナ禍は続き、公共交通機関に乗らなければならない北海道外への旅行を我慢してきましたが、政府が国民に感染対策の切り札として「接種が進むまでは我慢を」と呼び掛けてきたワクチンを、夫婦二人揃って2回打ち終えました。  さらに、長らく続いていた緊急事態も良いタイミングで全国で解除され、ワクチンを2回打った人については、移動の自粛が緩和される流れになってきたからには、もう我慢する理由がありません。  2回目の和歌山は、アドベンチャーワールド以外にも、日本三大美人の湯と名高い龍神温泉や、日本三大霊場の高野山にも足を運び、これで和歌山県はほぼ制覇でしょうかね?   久々の道外旅行だからと言って浮かれて油断することなく、今までの道内旅行と同じく、いやそれ以上に注意深く感染対策はしていきましたよ。これはこのご時世の旅行者として当然の心構えですから。

北海道ツウ yosshyさん 男性 / 50代

1日目2021年11月20日(土)
00:00-00:00

いろいろあった旅行前 その1

 実は、今回の旅行、旅行前にいろいろあって、けっこう混乱させられました。  今回かなり早い段階で、航空券を手配していたんですが、コロナ禍の需要減退が理由で、予約していた行きの便が旅行一か月前になって突然欠航になったんです。  朝一の便で午前10時に関空に着く予定だったのに、振替可能な便はなんと午後6時30分着とのこと。  それでは、空港に着いてもその日は何にもできない、と言うか、そもそも1泊目の白浜のホテルにチェックインできません。一か月前になってこれはひどすぎます。  仕方なく、別の会社の便を急遽予約して、少しは早く関空に着けるようにはできたもののそれでも午後2時着で、旅行の予定は大きく狂うことになりました。  料金が上がった分は、差額を航空会社に支払わせることができたのでいいのですが、この時間ロスにはがっかりです。  ただ、悪いことばかりでもありませんでした。

00:00-00:00

いろいろあった旅行前 その2

 この旅行の少し前まで、アドベンチャーワールドの子パンダ楓浜を見るためには事前の抽選で観覧券を手に入れる必要があって、しかも観覧券をゲットできても楓浜を見ていられるのはほんの4〜5分という短さだったんです。  ですが、楓浜が屋外デビューした10月21日からはその縛りもなくなって、自由にゆっくり見られるようになったんですよ。コロナの感染状況が好転したのも追い風になったんだと思います。  はるばる遠く北海道から行って、お目当ての子パンダを見られるのがほんの4〜5分というのはあんまりだなあと思っていたところに、このありがたい変更があったわけですから、これは嬉しかったです。

11:00-14:00

関空行きの機内

 さて、このように旅行前に既にいろいろあった今回の旅行ですが、ここまで来たらブーブー言っても始まりませんから、気持ちを切り替えて旅行を楽しむのみです。  とは言え、久々の飛行機での移動は、今までのワクワクした感じとは雰囲気が違いました。  二人ともコロナのワクチンを2回接種済みとは言え、密閉された狭い機内は率直に嫌でした。  水分を摂るとき以外は絶対にマスクを外さず、ひたすら黙って固まって約2時間半を過ごしました。

14:00-14:00

関西国際空港

泉佐野市

「関西国際空港」を   >

 飛行機を降りて開放された空間に出てきて、ようやくホッとできましたが、何事もなく無事だったかどうかは、少し後にならないと分からないわけですから、少し不安も残ります。  とは言え、ここまで来たら、後は旅行を楽しむだけです。  なお今回は、関空到着が第2ターミナルで、第1ターミナルまでさらに移動しなければならないので、非常に時間の無駄を感じました。こういうのは、もう少し改善できないものですかね。  第1ターミナルに着いたら、あとは以前も利用したレンタカーブースで車を借りて、高速道路で一気に和歌山白浜方面へと向かいます。  だって、もう時間がない。

15:00-15:00

 2年前のゴールデンウィークと全く同じ行程をたどり、そのときと全く同じところで渋滞が発生していましたが、スピードが落ちたところにちょうどミカンの畑があって、たわわに実っている様を初めて見て夫婦二人で大興奮。  なので、あんまり渋滞のことでイライラはせずにすみました。

16:00-17:00

天神崎

田辺市

「天神崎」を   >

 関空から高速をひた走って一気に田辺市に入りました。  関空到着時間が当初より遅くなったので、旅行初日は一カ所しか観光できなくなりましたが、その一カ所がここで良かったです。  何故ならここは、当初から初日のハイライトと思っていた場所だからです。  そのスポットこそ天神崎。夕暮れ時、浅瀬の潮が引くと、海面が鏡のようになり、得も言われぬ眺めが見られるいう奇跡のスポットで、「和歌山のウユニ塩湖」と呼ばれているのです。  ウユニ塩湖に行ったことがないので、どれだけ似た光景なのかは全く分かりませんが、絶景ならそれでいいんです。  ですがここ、引き潮の時間に夕日が出て、かつ無風という条件が揃わないと絶景にはならないと思うので、けっこうハードルが高いです。  うちら夫婦は、絶景を見に行ったときの引きがイマイチのような気がするので、見られるかどうか危うい気がしてましたが、さて見られたんでしょうか?

16:00-17:00

天神崎

田辺市

「天神崎」を   >

 これがぼくらが行ったときの実際の天神崎の様子です。  この日は、よく晴れて風も弱く、けっこう良いコンディションだったようで、こんな風にけっこう鏡張り現象が発生してました。  なお、ぼくらが行った時には既に潮が満ち始めていて、地元の方の話では「ギリギリのタイミング」だったようです。間に合って本当に良かったですよ。

16:00-17:00

天神崎

田辺市

「天神崎」を   >

 これは、うちの奥さんをモデルにしたワンショットです。日が落ちてきて、鏡っぽさはなくなってきてましたが、逆に写真的には良い感じになりましたね。  なお、ぼくらは靴が濡れるのを防ぐために、事前にゴムの靴カバーを用意して行ったので、全く濡れずにすみましたよ。  このスポットの紹介ホームページにも記載されていることですので、是非持参されることをお勧めします。

16:00-17:00

天神崎

田辺市

「天神崎」を   >

 最後に、通りすがりの旅の方に頼み込んでやってもらった「ジャンプショット」です。  快く跳んでくれて、ありがとうございます。お陰で楽しい写真が撮れました。

18:00-20:00

ブランシェット南紀白浜

「ブランシェット南紀白浜」を   >

 海岸の絶景スポットを思い切り楽しんだら、大急ぎでホテルにチェックイン。  ちなみに今回は、旅行バッグを事前にホテルに送る手配をしていたんですが、無事に届いてました。良かったです。  さて、今回の白浜のお宿は、旅行計画中のかなり早い段階で目をつけていた、アドベンチャーワールドに車で5分の好立地のホテルで、お食事自慢、お風呂自慢のオーベルジュなのです。  ですので、夕食ありのプランにして、じっくりまったり過ごしました。

20:00-21:00

ブランシェット南紀白浜

「ブランシェット南紀白浜」を   >

 お昼前に飛行機に乗り込むために、ずいぶん早い時間にお昼を食べましたから、この時間はお腹がすっかり空いています。  ですので、ホテル自慢の夕食はしっかり楽しみましたよ。  このお食事が素晴らしかったです。ビュッフェの一品一品がものすごく美味しくて、特に魚が素晴らしい。

20:00-21:00

 このお寿司は、ネタ・タレ・薬味がぴったりマッチしていて、めちゃ美味。

20:00-21:00

 さらに、この牛ステーキがまたまためちゃ美味。柔らかすぎでしたよ。

21:00-21:00

 最後のデザートまで美味しくて、もう完璧でしたね。  特にガトーショコラはやばいレベルの美味しさですよ。(ほとんど写真に写ってませんけどね(汗))  大満足の夕食でした。

21:00-22:00

南紀白浜温泉

白浜町(西牟婁郡)

「南紀白浜温泉」を   >

 そして、このホテルのもう一つの自慢がお風呂。  こちらは大浴場はないものの、「日本三大古泉」とされる歴史ある白浜温泉のお湯を各部屋に引いてくれているという、かなり贅沢なホテルなのです。  大浴場で楽しむ温泉も開放感があって良いですが、コロナ禍が完全には収束したとは言えないご時世では、個室で温泉が楽しめるのも安心できて嬉しいことでした。

22:00-23:00

ブランシェット南紀白浜

「ブランシェット南紀白浜」を   >

 美味しい食事と素晴らしいお風呂に大満足したら、あとは明日に備えてゆっくり休むだけです。  何しろ明日は、待ち焦がれた子パンダの楓浜との対面が待ってますからね。

2日目2021年11月21日(日)
00:00-09:00

ブランシェット南紀白浜

「ブランシェット南紀白浜」を   >

 さあ、旅行2日目はいよいよ子パンダ楓浜と対面の日です。  こちらのホテル、夕食が素晴らしかったので朝食も期待だったのですが、それ以上にアドベンチャーワールドにすぐ行きたいので、あんまりゆっくり楽しめなかったのはもったいなかった。  ちなみに、そんなにたくさんは食べられませんでしたが、それでもやっぱり朝食も美味しかったです。  それとこちら、「静閑な滞在」を重視されていて、ぼくら客にも「他のお客様の静寂を邪魔しないよう」、ちゃんと求めてくれていて、その点も素晴らしいなと思いましたね。  ここはまたいつか和歌山に来たら、是非泊まりたいですね。

09:00-10:00

アドベンチャーワールド

白浜町(西牟婁郡)

「アドベンチャーワールド」を   >

 さあ、恋い焦がれた楓浜との対面のために2年半ぶりにアドベンチャーワールドにやってきました。  今回は開場と同時に入場してどんどん見て回りたいので、開場時間の1時間前に来て並びましたよ。  冒頭にも書きましたが、コロナ禍の影響で、つい最近まで、楓浜に会うためには事前申込みによる抽選に当たる必要があったのですが、10月21日に楓浜が屋外デビューしたことで、そういう縛りがなくなりました。  抽選での観覧だった頃は、当選した人でも4〜5分しか見られなかったのが、今は自由に何回でも何分でもじっくり見られるようになったんです。遠くから来て一度きりの訪問になるぼくらのような人間にとっては、この変更は本当にありがたかったですねえ。運が良かったです。ただ、今回は子パンダのところに入り浸るばかりではなく、前回来たときにできなかったキリンの餌やりができるツアーに参加したりして、いろいろ楽しもうとも思います。

10:00-10:00

ブリーディングセンター

 予定の10時より少し前倒しでの開場となり、いよいよ待ち焦がれた子パンダ楓浜との対面です。  入場待ちの列のかなり前の方に並ぶことができたので、開場と同時に、子パンダがいるブリーディングセンターに直行したところ、いましたいました、次の日1歳になる楓浜が!  小さくてコロコロしていて動きも可愛らしい!   見てて全然飽きないんですよね。いつまでも見てられると思いました。癒やされますねえ。  この可愛い楓浜を、ゆっくり見られて本当に良かったですよ〜。

10:00-10:00

パンダラブ

 念願の楓浜との対面を楽しんだ後は、楓浜のお姉さんたちに会いに「パンダラブ」と言うゾーンへ。  2年半前に訪問したとき超絶かわいい子パンダだった彩浜に再会しましたが、けっこう大きくなっていて、びっくりしましたねえ。よく育ったね、彩浜。

10:00-11:00

 今回の訪問に備えて、アドベンチャーワールドにいる動物のことを改めて調べてみると、「これもいるんだ!」というような動物がいて、前回けっこう見逃していたことがわかったんです。  ですので、そういう動物も今回は見て回りましたよ。  なんかずっとくっついていた、この極彩色のオウムからは目が離せませんでしたね。

11:00-11:00

アドベンチャーレストラン

白浜町(西牟婁郡)

「アドベンチャーレストラン」を   >

 楓浜をはじめとしたパンダたちをゆっくりじっくり見たあとは、他の人たちより早めに、フードコートでさくっと短時間でランチにします。  何しろ、この後も予定がいろいろ詰まってますからね。

11:00-12:00

再びブリーディングセンター

 ランチのあと、予約したツアーの時間までに十分に余裕があったので、もう一度、楓浜を見に行きましたが、この判断が良かったですねえ。  朝一で見たときは、楓浜と母親の良浜がくっついたりする絡みが全く見られなかったのですが、このときはじゃれ合いまくってくれました。  微笑ましい親子の様子が見られて良い時間でしたねえ。

13:00-14:00

サファリWOW!ツアー

 楓浜と良浜の楽しいじゃれ合いを見たら、サファリゾーンへ。  前の訪問で体験し損ねたキリンの餌やりを、今回は確実に体験したかったので、このツアーへの参加を申し込んでおいたんです。  これも今回の楽しみの一つでした。

13:00-13:00

 まずは、アフリカゾウに餌やりで、これがけっこう面白い。  何でって、ゾウの鼻息が荒いんです。  それに、ゾウの鼻がけっこう毛むくじゃらで、そこも笑えましたね。

13:00-14:00

 そして奥さん待望のキリンの餌やり。  キリンの舌があまりに長くて笑っちゃうレベルでした。  それから、キリンの顔がのんびりしていて楽しかったですよ。

14:00-14:00

 最後に、シロサイにも餌をあげましたが、これだけは怖かった。  何せ、巨大なサイの顔が近い。近すぎる。  サイの口に餌を放り込むんですが、ちょっとタイミングを間違うと、手を「ハムッ」と挟まれそうになりますからね。ドキドキものでした。

14:00-15:00

ブリーディングセンター

 そして、最後にやっぱり楓浜を見てからアドベンチャーワールドを出ました。  最後に見た楓浜は、遊び疲れたのかすっかり寝てましたね。  動いているところが見たかったですが、でも、癒やされますね。  それにしても、一時は、わざわざ和歌山まで行ってもわずか4〜5分しか楓浜が見られないところだったんですが、以前のようにじっくりと何回も見られるように戻って、本当に良かったです。  と言うわけで、2度目のアドベンチャーワールドも本当に楽しかったです。  こういう楽しいスポットがもっと近くにあるといいのになあ、と切に思いますね。

15:00-15:00

 なお、前回ここに来たとき、レンタカーを駐めた場所がわからなくなってしまい、駐車場を右往左往した結果、大幅な時間ロスが生じた反省を踏まえ、今回は、レンタカーを駐車した場所の写真を残しておきましたが、お陰ですぐに車が見つけられました。  成長しましたね、ぼくも。

16:00-16:00

奇絶峡

田辺市

「奇絶峡」を   >

 2度目のアドベンチャーワールドをじっくり思う存分に楽しんだら、この日のお宿のある龍神温泉へと急がなければなりません。  内陸部の温泉まではけっこう距離があるので、ルートの途中にある景勝地の奇絶峡は素通りしました。ちょっともったいなかったかもですね。

17:00-18:00

季楽里 龍神

「季楽里 龍神」を   >

 やって来ました、本日のお宿、季楽里龍神さん。  龍神温泉の宿は総じてカード払いができず、カードOKのところをようやく見つけて予約したんですね。  ですので、ここが本当にいい宿なのかは今ひとつ不明でしたが、ネットの評価はまずまず良かったので、大丈夫だろうと思ってました…。  なお、龍神温泉は想像以上の秘湯で、宿の周りには本当になんにもないので、あとはひたすらお宿で過ごさせていただきました。

18:00-19:00

季楽里 龍神

「季楽里 龍神」を   >

 2泊目も夕食ありのプランにしてましたので、まずはその夕食をいただきましたが、その夕食がけっこう残念でした。  ビュッフェ形式で出されている品々が、多分作り置きで、お肉類は硬く、天ぷらはぶよぶよ。それらが総じて冷めている。味付けも正直美味しくなかったです。  もう一つ良くなかったのが、会場の雰囲気。ぼくらの後ろでは団体さんが「かんぱ〜い!」と宴会をおっぱじめるわ、目の前ではお子様が大声を出して走り回るわ。  コロナ禍の下の、「新しい旅行スタイル」はどうなっちゃったんでしょうか? そんなもの、どこにもないんでしょうかね?

18:00-19:00

 唯一の救いは、旅行の直前に熊野牛のしゃぶしゃぶ付きのプランにアップグレードしていて、これだけが美味しかったことですね。多分、素材の良さのお陰ですね。

20:00-21:00

龍神温泉

田辺市

「龍神温泉」を   >

 夕食タイムはけっこう残念に終わりましたが、気持ちを切り替えてお楽しみの温泉タイムです。  何しろここ龍神温泉は、日本三大美人の湯として名高い、かなりの名湯らしいですからね。美人の湯というと、お肌に良い泉質なんでしょうか?  結論から言うと、「お湯は良かった」です。肌がつるつるすべすべになるタイプのお湯でしたね。男湯は極めて静かで、じっくりお湯を楽しめてかなり良かったです。  ただ、女性のお風呂では大問題があったようです。奥さんが大浴場に行くと、先に大家族が入っておいでで、その方々が露天風呂を長時間占拠して、他の客が露天風呂に入っていけない雰囲気だったらしいのです。  貸切風呂ではないわけですから、こういうのはマナー違反だと思います。  食事会場でのマナーもそうですが、ホテル側も、「他の客への配慮」について、最低限レクチャーするとともに、実際の場面でも毅然と対応して欲しかったです。

21:00-23:00

季楽里 龍神

「季楽里 龍神」を   >

 この写真は、ホテルの部屋の窓から撮ったものです。  御覧のとおり、車が通らなければ本当に真っ暗になるくらい、龍神温泉自体は想像以上の秘湯で、周りには本当に何もなく、ぼくら夫婦の求めるのんびり静かな場所だったんですね。  それだけに、宿選びをもっとしっかりすれば良かったと反省しました。

3日目2021年11月22日(月)
00:00-09:00

季楽里 龍神

「季楽里 龍神」を   >

 旅行3日目です。龍神温泉のお湯の良さは確かだったので、朝湯をいただきたいところでしたが、一方で、早く高野山に辿り着きたいので、朝食を食べたら速やかに出発しました。  なお、夕食の状況から、朝食にも期待できないと思っていましたが、やっぱり想定どおりでしたので、たくさんいただかなくて正解でした。  今回、こちらに泊まって得た教訓は、温泉地では、カード払いができるからという理由だけで、リーズナブルで大きなお宿は選ばない方が良いということですかね。  そういう宿には、大人数の方や少しワイワイ賑やかにやりたい方々が集まるようで、ぼくら夫婦のニーズとはかけ離れていることが多い気がします。

09:00-10:00

高野龍神スカイライン

田辺市

「高野龍神スカイライン」を   >

 龍神温泉から高野山までは、和歌山・奈良の県境の尾根筋を走る荒々しいルートを、ただただひたすら進みます。  スカイラインは標高が高いところを走っているので、紅葉もすっかり終わっていましたし、何よりけっこうな雨模様で、ゆっくり景色を見る余裕もなかったです。

10:00-13:00

高野山(和歌山県高野町)

高野町(伊都郡)

「高野山(和歌山県高野町)」を   >

 日本三大霊場の中でも、その最高峰だろうと思っている高野山にやって来ました。  ぼくにとっては、人生で一度は来てみたかった場所であり、今回の旅行のハイライトなのです。  なのに雨ですよ。  長めの旅行で全日程に渉って晴れるというのは、なかなかにないことだとは思いますが、やっぱり恨めしかったです。  神社仏閣にほぼ興味がない奥さんに、この高野山散策に付き合ってもらう訳で、「興味がない上に、天気が悪くて濡れた」となって、彼女にとって苦痛で嫌な思い出になってしまったら悲しいので、まずそこがつらい。  その上、この高野山を長時間かけて散策したことで、冷たい雨に濡れてしまい、風邪を引いて熱でも出てしまったら、このご時世、とんでもないことになりかねません。

10:00-11:00

奥之院

高野町(伊都郡)

「奥之院」を   >

 とは言え、ここまで来て、三大霊場の高野山を観光しないという選択はありませんので、一の橋直近の駐車場に車を置いて、開祖の弘法大師空海様が、今も存命で住まわれているとされる奥之院御廟にお参りします。  金剛峯寺のホームページにも「一の橋から進んで御廟に参拝するのが正しい順番」と書かれていました。  それにしてもこの奥之院の参道ですが、杉の巨木が立ち並ぶ中に、織田信長をはじめとした戦国時代の歴史的人物や、江戸時代の大名家の巨大なお墓がたくさんあって、凄い雰囲気でしたね。苔むした巨大な墓碑が凄い迫力でした。  なお写真は、かの武田信玄と勝頼の墓ですね。

10:00-11:00

 奥さんの方はと言うと、所々にある企業の墓所に興味を惹かれてましたね。  とりわけ興味深かったのが、このふぐの供養碑。  仕事とは言え、たくさんのふぐを殺してきたことへの、職人さんたちの償いなんでしょうね。  こういうやや微笑ましいものや、よく知っている大企業の墓所のお陰で、奥さんもけっこう楽しく散策できて良かったです。

11:00-11:00

弘法大師御廟

高野町(伊都郡)

「弘法大師御廟」を   >

 けっこうな距離を歩いて、ようやく参道の突き当たりの奥之院御廟に到着しました。  御廟橋を渡った先は、空海様が今もご存命で住まわれている聖域で、写真撮影や飲食が禁止。  小雨がそぼ降る薄暗い空模様というコンディションも相まってか、御廟橋を渡る前まではワイワイ大声で談笑していた関西弁の集団も、橋を渡った先ではすっかり静かになるくらいの厳粛な雰囲気でした。  奥之院の中は、「不滅の法灯」によって仄かに照らされ、その中を恭しい読経が響き渡り、荘厳な雰囲気がさらに際立つ空間でしたね。  それと、ぼくらが初めての参拝で、どこで何をどうやったら良いか分からないでいると、「ここでこうするんですよ」と教えてくれたり、「ここ通ってください」と譲ってくれたりということが多々あって、「人が、優しくすること、親切にすることの尊さを思い出す」、そういう場所なんだなあと、深く感動しました。  そういったいろんなエピソード全部ひっくるめて、この奥之院、本当に素晴らしい場所だと心から思いました。

11:00-12:00

金剛三昧院

高野町(伊都郡)

「金剛三昧院」を   >

 本当に荘厳な空間だった大師様の御廟から下りてきて、次に伺ったのは総本山の金剛峯寺ではなく金剛三昧院。ここの多宝塔が国宝に指定されているからなのです。  多宝塔はその優美な建築様式が素晴らしくて、仏教建築の中では特に好きなのです。  奥之院の参道でかなり歩き、さらに奥之院からもけっこう歩いてようや効く辿り着いてみると、天気が悪かったせいもあるとは思いますが、そこは、人も少なく静かな空間で、その静寂の中にお目当ての多宝塔が端正に立っていました。  屋根や壁など、渋い茶色が基調の非常に落ち着いた佇まいの塔で、本当に美しかったです。

12:00-12:00

壇上伽藍

高野町(伊都郡)

「壇上伽藍」を   >

 続いていよいよ高野山の核心部、壇上伽藍に入りました。  巨大な根本大塔や国宝の不動堂などが立ち並ぶ凄いところとのことですので、ここも楽しみにしていたんですが、率直に「がっかり」でした。  がっかりした理由は、「大伽藍があればいいってもんじゃない」「デカけりゃいいってもんじゃない」。  多分、静粛の極致の奥之院や、端正な美があった金剛三昧院を見てきて、「これこそ高野山だ」と感じた後だったからなのだと思いますが、壇上伽藍のデカい堂塔が、何ら調和せず無秩序に立っている様が、御廟を筆頭とする高野山の世界観とは、あまりにかけ離れていると感じたんです。

12:00-12:00

根本大塔

高野町(伊都郡)

「根本大塔」を   >

 根本大塔に至っては、ただただ派手派手の朱色、デカいだけで造形の美しさも感じられず、他との調和も何もあったもんじゃなく、下品にすら感じました。  ここ壇上伽藍で感じることは人それぞれだと思いますが、ぼくにとっては残念な場所でした。

12:00-12:00

不動堂

高野町(伊都郡)

「不動堂」を   >

 そんな、てんでばらばらで調和のとれていない壇上伽藍にあって、この不動堂だけが粛然とした雰囲気を醸し出していて、高野山の雰囲気に合っていると思いました。  さすがは国宝建築と言ったところでしょうか。

12:00-13:00

つくも食堂

高野町(伊都郡)

「つくも食堂」を   >

 奥之院から金剛三昧院を経て壇上伽藍へと来て、大門の手前までのけっこうな距離をかなり強い雨風の下を歩き詰めたので、体は冷えるしお腹もぺこぺこです。  なのに、ここまでお昼を我慢したのは、大門近くにお店を構える老舗の釜飯屋さんに行きたかったからなんです。  辿り着いてみると、お店構えがけっこう古くて、「大丈夫かな?」と思いましたが、それは杞憂でした。  ここの釜飯は、炊き上がりがふっくらで味もしっかりしていて本当に美味しかったです。釜にこびりついたお焦げの香ばしさも良かったですね。  それと、付け合わせのごま豆腐が、もっちりとした食感で美味しいことにも驚かされました。  さすがは老舗といったところですね。ここまで歩いてきた甲斐がありました。

13:00-13:00

大門

高野町(伊都郡)

「大門」を   >

 高野山観光の締めは、高野山の入り口の大門です。  入り口を最後に見て締めるというのは奇妙な感じですが、これが一番効率的に見て回れる順番だったのでしょうがないんです。  この門が大門の名に恥じない巨大さで、ただただ圧倒されました。  壇上伽藍の堂塔が一カ所にありながらバラバラな印象だったのとは異なり、この大門は「孤高」の存在の迫力を感じました。これは立派で凄いものだと思います。  ただもう、この時点で雨風が歩いていられる限界を超えていましたので、あとはバスに乗って駐車場に戻ることにします。

13:00-14:00

 バスは濡れないし暖かいし、乗って良かったです。  途中からかなり強い雨風の中を歩きましたが、それほど濡れることはなく、無事に一の橋駐車場に戻り、高野山を後にしました。

14:00-15:00

丹生都比売神社

かつらぎ町(伊都郡)

「丹生都比売神社」を   >

 高野山観光を終えて、次に向かったのはかつらぎ町です。  今回の旅行の日程を組み立てる過程で、このかつらぎ町に、高野山と対になって世界遺産を構成している神社があることが分かり、そこが紀州一宮だというのですから、高野山に行ってここに立ち寄らないのは片手落ちな気がするので、予定に組み込んだんです。  が、もう雨風がどうにも止まりません。  再三書いてますが、このご時世、冷たい雨に濡れて熱でも出たら、「ホテルに泊まれない、飛行機に乗れない」などという事態が発生しかねませんから、お社の前まで来て、泣く泣く参拝を断念しました。  この判断はけっこうつらいものでしたが、自分で言うのも変ですが、英断だったと思っています。

15:00-15:00

丹生酒殿神社

かつらぎ町(伊都郡)

「丹生酒殿神社」を   >

 一宮にお参りすることができず、やや気落ちしながら次に向かったのは、かつらぎ町の街中にある丹生酒殿神社です。  ここには見事なイチョウの巨木があるとのことで、旅行当日にこの辺りのイチョウが色づきの真っ盛りの可能性もあるので、ここにも立ち寄ってみた次第なのです。

15:00-15:00

 雨の不安を感じながらやって来た酒殿神社ですが、先ほどの一宮に着いた時よりは、雨がだいぶ弱まってくれたので、車から降りて少しだけ、そのイチョウの巨木を見ることができました。  写真に収まりきらないほどの大きさで、想像以上に凄い迫力でした。  夜はライトアップされるようで、それも見てみたかったですね。

15:00-15:00

 この神社はすごく雰囲気が良さげだったので、こんな天気じゃなければ、もっとゆっくりしたかったですね。惜しかったです。

16:00-18:00

シークイン海南

「シークイン海南」を   >

 まだ行きたいところもありましたが、あまりに天気が悪いので予定を大幅にカットして、早めにホテルに入ることにしました。  実は、夜に海南市の山の上から工場夜景を見ようと思い、その計画のためだけに展望台に近い海南市内のホテルを予約したんですが、如何せん天気が悪すぎますので、今回は夜景を諦めることにしました。  残念ですが、旅行では、こういう臨機応変さ、諦めの良さも大事ですよね。  雨に濡れて冷えた体を温めましょう。

18:00-19:00

楠本屋

海南市

「楠本屋」を   >

 少し休んで体が温まったら、再始動です。  旅行3日目だけはホテルで夕食を食べないプランにしたので、お店でいただきます。  グルメサイトなどで、海南市では一番美味しいラーメン屋さんという評価になっているお店をチョイスしたんですが、和歌山のラーメンには、前回の旅行で苦い思い出があるので、ネット高評価のお店とは言え一抹の不安がありました。  が、これも杞憂でした。  こちらの中華そばは、濃いめのしっかりした味の豚骨醤油スープが細いストレート麺によく絡んでいて、かなり美味しかったです。濃いめでもくどくない美味しいスープでした。  ぼくらは中太縮れ麺の方が好みですが、美味しいストレート麺もあるんだなあと思いましたよ。美味しい和歌山ラーメンがあることがわかって良かったです。

19:00-23:00

シークイン海南

「シークイン海南」を   >

 美味しい和歌山ラーメンに満足してホテルに帰還。こちらはかなりお安いホテルですので、基本、何も期待してはいませんでしたが、構造上、お風呂が広くて、そこが非常に良かったです。やっぱりお風呂の広さって重要です。  広いお風呂のおかげで、しっかり温まって、ゆっくり休むことができましたよ。

4日目2021年11月23日(火)
00:00-08:00

シークイン海南

「シークイン海南」を   >

 旅行最終日もすっくり目覚めることができました。  こちらは本当にお安いホテルですから、朝食にもそんなに期待していませんでしたので、ちゃちゃっと食べてささっとチェックアウトしましたが、その朝食がお値段相応だったので、これで十分でした。  ですので、こちらのホテルは、ぼくら的にはいいホテルでした。

09:00-09:00

 旅行最終日、天候が回復したので、前の日、雨がひどくて行くのを断念した、広大なススキの野原が美しいという生石高原に、ちょっと無理やり予定を変更して行ってみることにしました。  が、その高原へと向かうアプローチの道が怖かった。  「狭い」「ぐねぐね」「急勾配」の三拍子。砂利道部分がなかったのが唯一の救いですね。  ぼくらが行ったときは車が少なくて何事もなくて良かったんですが、ここに車が押し寄せたら、それは渋滞しますよ。

09:00-10:00

生石高原

有田川町(有田郡)

「生石高原」を   >

 狭く厳しい峠道を抜けて生石高原に辿り着きました。  とは言え、いくら南国和歌山といえども、11月も後半にススキの穂が残っているのかやや疑問符でしたが、思っていた以上に、ススキの穂は残っていてくれました。  見頃は先週までだったようですが、それでも、いい感じになだらかな曲線を描く丘陵に、秋の柔らかい日差しを浴びて光るススキの穂がなびいている様がそこかしこに見られて、なかなかの美観でした。  最盛期の晴れの日であれば壮観だったことは、想像に難くありませんね。  これなら渋滞になるほど人が来るのも頷けますね。

10:00-10:00

キミノーカ

紀美野町(海草郡)

「キミノーカ」を   >

 実は、今回の旅行では必ず行きたいと思っていた食べ物屋さんがありました。  それが、和歌山では評判のジェラートの名店のキミノーカさんの本店です。  昨日一日、多分ほぼ興味がない神社仏閣巡りに付き合ってくれた奥さんのために、ここは外せません。大好きなジェラートを味わってもらいましょう。  で、食べてみたそのジェラートですが、これがこれまで北海道で食べてきた美味しいお店のジェラートに全く負けていない、素晴らしい味でした。びっくりです。  ぼくは欲張って、八朔ピールマスカルポーネ、サツマイモ、ミルクのトリプルにしたんですが、このうちの八朔ピールマスカルポーネがめちゃくちゃ美味いんです!  八朔の苦みと濃厚なチーズの味が絶妙なブレンド具合なんです。  さらに、サツマイモにもごろっとサツマイモの塊が入っていて、食感にアクセントがついていて楽しかったです。  奥さんのために行ったのに、ぼくの方が大喜びしてしまいました。  ここは超お勧めのスポットです。

11:00-12:00

雑賀崎

 今回の旅行、和歌山市内の風光明媚な港町で締めにしました。それが雑賀崎。  「日本のアマルフィ」というのが、この地区の異名らしいです。  アマルフィはイタリアの港町で、昔ながらの美しい町並みが世界文化遺産に登録されている町らしいですね。(皆様には周知のことなんでしょうね)  毎度のことですが、そのアマルフィに行ったこともないのに、そこの良さが分かるんでしょうか?  で、実際に行って、その光景を見てみると想像以上に良いものでした。  狭い斜面を小さめの家々がびっしりと埋め尽くしていて、子供の頃見た「母を訪ねて三千里」に出てきた港町を思い出してしまい、不覚にもノスタルジーを感じてしまいましたよ。これは佳景と言っていいですね。  さあこれで今回の旅行の日程は終了です。  行けなかったスポットもありますが、無理せず安全に楽しく旅行を終えることが肝要ですから、それを達成できて大満足です。  あとは、関空に向かうのみです。

13:00-13:00

 関空に無事故で戻って、予定より少し早くレンタカーを返却しました。  途中、かなりの風雨の中を走ったり、狭くて激しく曲がりくねった山間の峠道を抜けたりと、今回もよく運転したと思います。  ちなみにレンタカーの走行距離は425kmになりました。  それなりに和歌山をぐるっと回った気がしたのに、北海道内旅行と比べるとやっぱり短かったですね。

13:00-16:00

関西国際空港

泉佐野市

「関西国際空港」を   >

 あとは余裕を持って搭乗手続きをして、のんびり飛行機に乗り込んだんですが、「西の大空港」関西国際空港の閑散ぶりには驚きました。  航空需要減退が原因で今回の旅行の予約が二転三転して、けっこう腹も立ったんですが、これほどひどいとは思いませんでしたね。  ターミナル内のお店も半分くらいはクローズしていましたし、関空、大丈夫なんでしょうかね?

16:00-18:00

帰りの機内も油断はせず

 飛行機の中の不安は、行きと変わりませんので、行き同様に水分を摂るとき以外は絶対にマスクを外さず、ほぼ無言で過ごしました。  まあ、そもそもに飛行機の機内は騒ぐような空間ではありませんが、いつまでこんな状態が続くのかなと、少しだけ思いました。

18:00-18:00

 2020年のお正月を長崎で過ごして以来、1年10ヶ月ぶりの北海道外への旅行でした。  旅行が共通の楽しみのぼくら夫婦にとって、思うがままに旅行ができなかったこの期間のことを思い出すと、新千歳に降り立ったときは、感慨深かったです。  知らないところ、地元以外の日常と違うところ、自分の知らないところに行くのは、やっぱり本当に楽しかったです。  旅行の最大の目的だった子パンダの楓浜はゆっくりじっくり見られましたし、高野山の素晴らしさも体感できました。大満足です。  つくづく思うに、ぼくら本当に旅行が好きなんですね。それを再確認できました。いい旅でした。またたくさん旅行がしたいですね。

2021年11月 子パンダに会いに再び和歌山へ

1日目の旅ルート

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