Shotaさんの埼玉県〜長野県の旅行記
川瀬巴水展(野田市)、碌山美術館(安曇野)、無言館(上田市)と城址と蕎麦と
- 1日目2023年10月6日(金)
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10:00-11:00
さかもと治療院(碑文谷)
オステオパシー(骨治療法)の治療院。前立腺の不具合かと思っていたら、膀胱の奥が硬くなっていて動きがよくないとの診たて。治療が進むにつれて身体深部の不具合が明らかになってくる不思議!
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12:00-13:00
しのみやクリニック(秋葉原)
体調報告と処方の後、先回の「石川雲蝶の世界」の報告を…。雲蝶と「波の伊八」の話で楽しい時間を過ごした。
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14:00-15:00
茂木本家美術館、略称 MOMOA ではキッコーマン創業家の第12代当主七衛門が蒐集した美術品を展示。北斎、広重、歌麿など浮世絵500点、大観、遊亀らの日本画、梅原他の洋画、光雲、田中の彫刻など総計3,700点を所蔵する。2006年開館。
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14:00-15:00
茂木本家美術館
片岡球子「めでたき富士」1992年、紙本彩色。豪華な金地の空を背景に描かれた富士のシルエットがきわめて印象的。
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14:00-15:00
茂木本家美術館 川瀬巴水展
「生誕140年 河瀬巴水 版画の旅」展 当館収蔵作品より、大正・昭和期に活躍した版画家・川瀬巴水の初期から晩年までの代表的なシリーズから約100点を前期・後期に分けて展示。
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14:00-15:00
川瀬巴水展
旅みやげ第一集「しほ原雄飛の滝」大正9年(1920年)「苔滑らかな高い巌壁が、まるで屏風のやうに両側に立連なって、その滝壺は暗く且つ物凄いのです。そこへ青白くドッドッと落ち込む滝のすざまじさは、全く雄飛の名に背かないと思ひます。」『川瀬巴水 旅と郷愁の風景』
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14:00-15:00
川瀬巴水展
旅みやげ第二集「金澤下本多町」大正10年(1921年) 土塀に囲まれた武家屋敷街の真っ青な空に白い入道雲が立ち上がる。木々の緑を丁寧に描き分けている。『川瀬巴水 旅と郷愁の風景』
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14:00-15:00
川瀬巴水展
日本風景選集「鹿児嶌甲突川」大正11年(1922年) 月にかかるように伸びた木の枝が細やかに描かれている。アーチ状の橋の背後に桜島がぼんやりと浮かび上がる。夜空の色合いも素晴らしい。
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14:00-15:00
川瀬巴水展
日本風景選集「長崎崇福寺」大正11年(1922年) 崇福寺は寛永9年(1632年)中国福州出身の商人が超然を開山として創建した黄檗宗の寺院。中国様式の代表的寺院の雰囲気がよく描かれている。
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16:00-16:00
高坂城址(東松山市)
高坂館に戦国期居住したと伝わる高坂刑部大輔は、秩父氏の一族であり、江戸氏の流れをくむ在地豪族で後北条氏に仕えたとされるが定かではない。『日本城郭大系 5』 遺構には曹洞宗の法音山多門院高済寺が建つ。
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17:00-17:00
青鳥城址(東松山市)
青鳥城は室町期、斧沢修理大夫によって築かれたのではないかとされる丘城。本郭を囲んで二重の郭配置がみられる直線連郭式の城であった。『日本城郭大系 5』
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17:00-17:00
杉山城の築城は室町期、庄(杉山)主水と伝わるが、戦国末期であるとする見方もあるようだ。本城は今に残る中世の築城教本といわれるにもかかわらず不明な点が多い。『日本城郭大系 5』 城址には福王山積善寺が建つ。
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17:00-18:00
高見城址(小川町)
高見城は室町期、青山城主青木山城守氏久配下の石井九郎右衛門政綱が築いたと伝わる山城。城は四津山山頂部全域にわたって構築され、四津山城とも呼ばれた。『日本城郭大系 5』
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18:00-19:00
上里SA(下り)
上里サービスエリアで、白髪ネギの盛り上がった写真にひかれて「ネギラーメン」を。比較的あっさりしたスープに細かく刻んだ白ネギと鶏肉にストレート麺。コッテリしてなくてジジイには有難い。
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20:00-23:00
ユーイン上田(上田市)
上田城近くの「ユーイン上田」は貸駐車場を併設したビジネスホテル。すこし年季が入っているが、掃除が行き届いていて快適。さっそくフロに!
- 2日目2023年10月7日(土)
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00:00-06:00
ユーイン上田(上田市)
早めに目が覚めたので、シャワーを浴びて7時前に出発。
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06:00-07:00
ホテルのすぐそばに「池波正太郎 真田太平記館」がある。初期の『真田騒動』や晩年の真田信之を描いた『錯乱』など、真田氏をテーマにする場合は足しげく上田に足を運んだという。その際の取材ノートやスクラップが展示されている。1998年開館。
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06:00-07:00
この地に最初に出城を築いたのは小県郡の土豪小泉氏である、あるいはそれ以前に小県郡の真田に拠を構えた真田氏が上田庄・常田庄を支配し砦を築いたのが始まりであるという見解などがある。のちに真田昌幸が築城したのは天正11年(1583年)。『日本城郭大系 8』
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06:00-07:00
城は上田盆地の北壁、太郎山を背負い、尼ケ渕の断崖に接して築かれ、天正13年(1585年)、慶長5年(1600年)と二度にわたって徳川勢を阻んだ。『日本城郭大系 8』
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07:00-07:00
戸石城址(上田市)
戸石城の構築時期などは詳らかではないが、中世、真田本城に拠を構えた真田氏が上田地方掌握のため、その先鋒拠点として築いたと考えられている。『日本城郭大系 8』
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08:00-09:00
葛尾(かつらお)城は戦国期この地域の最大勢力、村上氏の居城であったが、築城の詳細は不詳。村上氏は、清和源氏頼信の裔盛清が嘉保元年(1094年)対岸の更科郡村上郷に流罪となり、その子為国が村上氏を称した。『日本城郭大系 8』 標高817mにあった城までの道は狭い悪路で、板金塗装を終えたばかりの愛車にキズが…とヒヤヒヤものであった。
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09:00-09:00
荒砥城築城の時期など詳細は不詳。城は村上氏の一族、山田氏のものとされている。永禄期(1558-70年)屋代城の屋代政国が信玄によってこの地を宛がわれ、城主となった。『日本城郭大系 8』
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09:00-09:00
善光寺大本願別院(城泉山観音寺)は戸倉上山田温泉の高台(城山)、荒砥城址にあり、本尊である観音菩薩と善光寺如来三尊の分身が祀られている。昭和40年(1965年)頃建立。
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10:00-10:00
唐崎山城址(千曲市)
唐崎山城は村上氏の支族雨宮氏の築城とされるが、詳細は不明。本郭、曲輪、土塁などが残る。『日本城郭大系 8』
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10:00-10:00
唐崎山城址(千曲市)
山城の麓にあったとされる生仁館、雨宮館と一体をなしての城郭であったと考えられている。
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10:00-10:00
尼巌城址(長野市)
尼巌(あまかざり)城は標高780mの尼巌山に築かれた山城。松代周辺の土豪東条氏の居城であった。郭、堀切などが残る。『日本城郭大系 8』 城址には真言宗豊山派の東光寺が建つ。
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11:00-11:00
清滝城址(長野市)
清滝城は南北朝期に築かれたであろうということ以外知られていない。城は奇妙山(標高1099.5m)から南東に下った尾根筋に位置していた。『日本城郭大系 8』
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11:00-11:00
清滝城址(長野市)
清滝城域には明真寺、清滝観音堂が建つ。郭、土塁が残る。『日本城郭大系 8』
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11:00-11:00
霞城址(長野市)
霞城主の大室氏は、天正10年(1582年)海津に入城した織田方の森長可から知行を安堵され、その後上杉景勝に属し在城したが、武田氏時代以前のことは不明である。『日本城郭大系 8』
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11:00-11:00
春山城址(長野市)
春山城は綿内要害とも呼ばれ、戦国期に井上氏が築いたと推定される山城。城は城之峰(標高636m)と春山の山頂部分(標高650m)の細尾根に築かれた大城と小城から成っていた。郭、空堀、石塁、土塁、屋敷址が残る。『日本城郭大系 8』 城址に越智山久品院蓮台寺が建つ。
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12:00-12:00
井上城址(須坂市)
井上城は室町期に井上氏が築いた山城。大洞山の北嶺に築かれた大城・小城・竹ノ城から成る山城と、湧水地帯の「御堀」の地に残る居館からなっていた。郭、堀切、居館址、石垣が残る。『日本城郭大系 8』
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12:00-12:00
浄運寺(須坂市)
井上城址に建つ井上山無量寿院浄運寺は鎌倉初期、建保元年(1213年)法然の高弟不乱坊開山になる浄土宗の古刹。阿弥陀如来を本尊とする。
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12:00-12:00
浄運寺 六角堂(須坂市)
本堂脇に建つ六角堂(釈迦堂) 内部は放射状竿縁天井で中心部を鏡天井とし、龍の墨絵が描かれている。
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12:00-12:00
六角堂 向拝
向拝柱上には見返りの獅子の掛鼻、欄間には龍の丸堀りが懸かる。天保期(1831-45年)~嘉永期(1848-55年)の再建。宮大工棟梁亀原和太四郎嘉博の作と伝わる。
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13:00-13:00
塩崎城址(長野市)
応永7年(1400年)信濃守護小笠原長秀が村上、井上、高梨、仁科ら国人領主の連合軍と争った大塔合戦の時、塩崎城は存在していたことは分かっているが、築城の詳細は不詳。『日本城郭大系 8』
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13:00-13:00
金峯山龍福院長谷寺(信濃長谷寺)は初瀬山(奈良)から十一面観世音菩薩を勧請、舒明9年(637年)開基と伝わる。 満開の彼岸花を前に此岸の身はいつの日まで…などと。
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13:00-13:00
長谷観音 鐘楼門
見事な鐘楼門は享和2年(1802年)建立。 「泣いていい場所、祈っていい場所」という山主の言葉が暖かくていい。
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13:00-13:00
長谷観音 鐘楼門
鐘楼門側壁の彫物に目を奪われた。宮大工棟梁の手になるものらしいが素晴らしい。
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13:00-13:00
長谷観音 観音堂
観音堂は正徳3年(1713年)再建。堂脇から塩崎城址へ登ることができる。
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14:00-14:00
寿々喜 蕎麦(安曇野市)
「蕎麦 寿々喜」は今回の旅の大事な目的のひとつ。2019年にフラッと入って蕎麦の旨さと盛りの良さに驚かされた。やはりウマい!出されるとすぐに手繰り始めたので、写真はなし。
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14:00-15:00
碌山美術館は、安曇野市穂高に生まれた夭逝の彫刻家萩原碌山(守衛)〔1879-1910年・30歳5ケ月〕の作品と資料を保存・公開する。昭和33年(1958年)30万人の寄附と支援により開館。
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14:00-15:00
「労働者」1909年 入口近くの庭に据えられている。展覧会発表後に手足が除かれた。首、肩、背中から腰へと隆々たる筋肉が見事。
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14:00-15:00
碌山美術館 ドア
教会堂を模した本館入口の扉(絵葉書)。ノッカーとドアノブがユーモラスで洒落ている。
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14:00-15:00
碌山美術館
「坑夫」1907年 「滞仏最後の作品。雄渾な力動感と構造性が素晴らしい。日本近代彫刻の始まり。」「パンフレット」
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14:00-15:00
碌山美術館
「女」1910年 「日本近代彫刻の最高傑作。量の流動、密度、構成が見事。表情に見られる内的な情感が美しい。」「パンフレット」
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14:00-15:00
碌山美術館
「爺」1909年 「新宿の花売りがモデル。」「パンフレット」 刻まれた皺や眼差しに深い味わいを感じる。
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14:00-15:00
碌山美術館
「腕」1918年(絵葉書) 生涯の友であった高村光太郎の作品。繊細かつ力強い。 「日本の近代彫刻は萩原守衛から始まる、とは今日史家の常説であるが、これは確かに間違ひない」と高村は記しつつ、当初、萩原を評価しなかった日本彫刻界に憤りをぶつけている。高村光太郎『萩原守衛』
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14:00-15:00
碌山美術館
「蔵書」 ダ・ヴィンチやロダン、美術史や西洋哲学史など…、ニューヨーク、パリの美術学校に学んだ碌山の軌跡を伺うことが出来る。
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15:00-15:00
小岩嶽(こいわたけ)城は、戦国期北安曇地方に勢力を張っていた仁科氏が南に対する拠点として築いた山城。『日本城郭大系 8』 城址には模擬城門が造られている。
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15:00-15:00
小岩嶽城址
天正11年(1583年)安曇・筑摩両郡の旧領回復をめざす小笠原貞慶が城を攻撃し焼き払ったため廃城となった。主郭、郭、掘割が残る。『日本城郭大系 8』
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16:00-17:00
「無言館」は館主窪島誠一郎が、出征経験を持つ画家野見山曉治とともに全国の戦没画学生の遺族を訪問し、遺作を蒐集して開いた美術館。1997年開館。作者数108名、作品数600余点(2010年頃)。
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16:00-17:00
無言館
コンクリート打ちっ放しの館内部『新版戦没画学生人名録』 作品や遺品の並ぶ静かな館内の雰囲気は、美術館というより「戦没画学生追悼施設」と呼ぶ方がよいように思う。
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16:00-17:00
無言館
渡辺武「人々」 「残った絵の具をぜんぶ使い果たしてから死にたい、というのが武の口グセだったのに。」『無言館を訪ねて 戦没画学生「祈りの絵」第U集』
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16:00-17:00
無言館
丸尾至「風景」「『戦争のために 祖国の美しい自然が どんどん傷められるのが たまらなく哀しい』それが最後の言葉だった。」『無言館を訪ねて 戦没画学生「祈りの絵」第U集』
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16:00-17:00
「記憶のバレット」 戦没画学生489名の名が刻まれている。2004年、館入口前に造られた慰霊碑。
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17:00-17:00
独鈷山前山寺は弘仁3年(812年)空海が護摩修行の霊場として開創と伝わる真言宗智山派の古刹。本堂は間口十間、奥行八間の木造茅葺屋根。素朴さと重厚さを感じさせる。
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17:00-17:00
三重塔は和様・禅宗様の折衷様式。建立年代は不明だが、様式から室町期と推定されている。三間三重で高さ19.5m、柿葺。二層三層に窓や扉、廻縁、勾欄はなく、胴貫が四方に突き出ており、「未完の完成塔」と呼ばれている。
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20:00-20:00
恵那峡SA(恵那市)
中央高速道は午後八時を過ぎると SA の店が閉まってしまうので、恵那峡 SA でかき揚げ蕎麦を…。やはり蕎麦の本場、なかなか結構。
川瀬巴水展(野田市)、碌山美術館(安曇野)、無言館(上田市)と城址と蕎麦と
1日目の旅ルート
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