好きなアーティスト等を称賛するときに天才という言葉を使うことがありますが、
私は余り好きではありません。
アーティストを人間として突き放しているからです。
その作品を制作した背景にはそれを創造した人間の苦悩や情熱や時間、
つまり命を削った痕跡があるのです。
私たちが普段鎬を削り生活をしているのと同じなのです。
ただいま東京都美術館では『生誕300年記念 若冲展』が開催されています。
私も先日行ってきたのですが、終始独り言を呟いていました。
『すげぇ』『信じられない』『え?』 の連続です(笑)
その細かすぎる筆使いや、色使い、本物よりも本物を感じる動植物、
そして現代の科学により証明されたのですが、
それでいてほとんど修正が加えられた跡がないことなど。
つい天才かと思ってしまいがちです。
…が、やはり間近で本物の絵を見ると、
この絵を訂正なしでこの細かさで描いたのか!?という驚きはやはり、
若冲の情熱と努力が並大抵ではないということの証明なんではないかと、私は感じました。
そしてそれに感動し、つい何度も涙腺が大変なことになりました(笑)
『生誕300年記念 若冲展』は上野恩賜公園の東京都美術館にて5月24日まで開催中です。
JR蒲田駅から上野駅までは最短約30分です。
皆様も是非足を運んでみてください。
本当にお勧めです。
ただし混雑は覚悟する必要があります。
私は平日の午前中に行ったのですが、入場70分待ちでした(笑)
それでも価値はあります!!