南牧村のせんがだきは、群馬県の南佐久郡にある美しい滝です。滝の高さは約30メートルで、黒灰色の岩壁を白い一条の直線を描いて落下します。滝の名前は、滝口から滝壺まで一直線に流れる様子から「線ヶ滝」と呼ばれるようになりました。また、別名「仙ヶ滝」とも呼ばれており、その由来は昔話に関係しています。
仙ヶ滝の伝説は、昔この地に住んでいた絶世の美女お仙という娘が主人公です。お仙は多くの若者から慕われていましたが、髪を結うことができず、姑に叱られて苦しんでいました。ある日、悲しみのあまり髪結い道具を持って滝上から飛び込んでしまったという話です。それ以来、毎夜丑三つ時にお仙のすすり泣きが聞こえると言われています。この伝説から、「仙ヶ滝の青嵐」として星尾八景の一つに選ばれました。
南牧村のせんがだきは、秘境感あふれる素晴らしいスポットです。四季折々に表情を変える滝を見ることができます。冬には氷瀑になることもあるそうです。もし群馬県に行く機会があれば、是非一度訪れてみてください。