想念、、、好きな言葉だ。
物事を難しく考える癖があるので、ひとに煙たがられもするのだが、もって生まれた性分でいまだ治す薬はない。
事象に対する反応のスピードは遅いのだが、反応の濃度が人より多少強いのだろう。
一度感じたものが思いの底に沈みこみ、良いものはなかなか姿を現さずに感性を餌にどんどん増殖するようだ。
感じたものが心地よくなければ、あぶくとなってすぐに消える。
増殖したものを形にして、人に問うのも、また好きだ。
そうして輪を広げ、いつか自分が滅するとき想念だけが息づいていれば、世の中こんなに面白いことはない。
外を見回りしていたら、風がぴゅーぴゅーと音立てながら運んでくれた、想念。