宿番号:321083
国民宿舎小豆島のお知らせ・ブログ
地元食材への思いと素敵なご夫婦との出会い(後編)
更新 : 2020/3/24 20:19
先日、長浜にある笠松さんの畑を見せてもらいに行きました。よく手入れされた畑には、ほうれん草、サヤエンドウ、わけぎ、そらまめ、たまねぎなどたくさんの野菜が作られていて、ハウスにはいちごや花々も栽培していました。優しそうなご主人とふたりで愛情を込めて育てていることがわかりました。畑に使う堆肥は、落ち葉を集めてきて鶏糞を混ぜ、発酵させたものをご夫婦で作って使っています。
笠松さんはチャレンジ精神が旺盛な方で他の人が作っていない野菜をあえてつくります。そのひとつが紅芯大根です。サラダや刺身のツマにすると色鮮やかでとても綺麗な野菜です。通常なら秋から冬にかけて収穫するのですが、私からのたっての要望に応えて、今年は初の試みとして、3月に種をまいてもらっています。他にもシルクスイートさつまいもに挑戦しているそうです。このシルクスイートは十分に貯蔵することで、絹のようにしっとりと滑らかな舌触りの甘いさつまいもになるそうです。収穫したら一番に声をかけてもらう約束をしています。秋にはご宿泊のお客様に召し上がっていただけるのではと思っています。
笠松さんご夫妻との出会いは、私にとって本当に大切な出会いだと感じています。おふたりが丹精込めて育てた野菜や果物をさらに美味しく丁寧に調理してお客様に提供したいと思っています。
春の会席料理の一品に香川の郷土料理『わけぎ和え』をお出ししています。わけぎ和えは「ぬた」とも呼ばれ、香川の家庭では春の旬の味としてよく食べるお料理です。タコや貝と一緒に白味噌、酢、砂糖と一緒に和えます。
笠松さんの畑で育った”わけぎ”と小豆島のタコを甘い酢味噌で和えたお料理です。ぜひお召し上がりください。