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    【歴史】広島と第9 「絶望を救った歓喜の歌」

    更新 : 2021/12/29 20:37

    こんにちは!
    ホテルリブマックスPREMIUM広島です。

    年末になると、あちこちで流れる「第9」。第9はご存知、ドイツの偉大な作曲家・ベートーヴェン作の交響曲第9番です。
    今日は年の瀬に、第9と広島の繋がりをご紹介します。

    太平洋戦争で壊滅的被害を受けた広島。
    更に終戦の翌月に襲った枕崎台風が追い打ちをかけます。
    1年後の1946年12月の大晦日。
    復興の出口が未だ見えない広島の街は年越し寒波に襲われ、多くの市民が不安と絶望で凍えていました。

    そんな夜に、ある店から音楽が流れます。
    その曲こそ「第9」でした。
    降りしきる雪の中、多くの広島市民が方々から集まり、店内に入りきれない賑わいに。
    外にも、店内から漏れ聞こえる音楽を必死で聴いていた市民の方々が多数おられ、共に歓喜を味わったのでした。

    会場は、当時広島駅の近く、広島市南区猿猴橋町にあった「音楽茶房ムシカ」。
    喫茶店にオーケストラは無理でも、レコードを使ってコンサートを行いました。

    年末に第9を演奏する習慣は、ベートーヴェンの母国ドイツに習い、戦前の1940年大晦日に日本交響楽団(現在のNHK交響楽団)がコンサートで第9を演奏したのが始まりです。

    その第9が、荒廃が明けぬ広島の街に流れたのです。
    年越しの不安と寒さの中で、第9が奏でる優しく力強いメロディーは、きっと多くの広島市民に勇気と希望を与えた事でしょう。

    1年後の1947年12月。
    日本交響楽団が再び東京で「第9」のコンサートを行い絶賛されます。
    以降、恒例となった年末の「第9」には多くの聴衆が集まり、日本の年末の風物詩として定着していきます。

    「音楽茶房ムシカ」は、昨年3月に惜しまれつつ閉店となりましたが、その志は今でも受け継がれております。
    広島では「第9ひろしま」として、毎年広島交響楽団によるコンサートが行われています。
    今年も12月16日に、広島サンプラザホールにて行われました。

    新年に希望と歓喜を。
    私達の願いは、昔も今も、そしてこの先も、変わらないでしょう。

    皆様、良いお年を!

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