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歴史生きづく宿 環翠楼のお知らせ・ブログ
日本家屋の各部位名称(敷居)
更新 : 2012/5/12 20:01
こんにちは♪広報隊長コロ助です。
前回に引き続きの和室名称でございます。
今回は「敷居」
敷居は襖や障子などの開口部の下部にある場所です。
畳と板敷きの間、畳と畳の間にある木製レール(?)の部分。
よく「敷居をまたぐ」という使い方しますが、これは他人の家に入る事。
「二度とウチの敷居をまたぐな!!!」など親父さんに怒られるのは
簡単に言えば「他人だ!出て行け!!!」みたいな感じ。
(んな事言うのは今どきはテレビの中だけか?)
ちなみに、この敷居。
上部に取り付ける鴨居と対になっていて初めて成立。
素材は松が一般的と言われていますが環翠楼では主に栂や桜、檜です。
室町時代後期に個々の部屋を仕切る書院造が確立したもので
引き戸が用いられるようになってからの代物。
武家社会の浸透とともに普及したそうです。
礼儀作法において、敷居は踏んではいけないものとされていて
コロ助も環翠楼入社時期には先輩仲居さんから指導を受けましたね(^^
しかし何故?敷居は踏んではいけない作法なのか?
説はいろいろあるみたいですがコロ助的有力説ですとコチラ。
敷居の中には神様が住んでいるそうです。
ですから、敷居を踏むということは『神様の頭を踏む』ことになり、
その家は栄えることができない。
でも実は敷居を踏むと敷居が歪み、ふすまや引き戸の滑りが悪くなるのでNG
ということらしいです。(^^;