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甲州銘菓「月の雫」のルーツとは?
更新 : 2013/9/22 17:53
甲州ぶどうをザラメを白くなるまで煮詰めた砂糖蜜でコーティングした、甲府の秋にしか食べることが出来ない銘菓です。
※他のぶどうだと皮が破れたり、甘すぎたりするそうです。甲州種の程良い酸味と、皮の厚さがマッチング。
元祖説には諸説あります。
現存する甲府の和菓子屋さん松林軒さん説
明治10年の秋
3代目 音兵衛さんが、砂糖蜜を練っているとき、そばにあったぶどうの房から一粒のぶどうが転がり落ち ました。拾い上げておいたところ、ぶどうにかかった蜜が冷え、ほの白く固まっていました。それはちょうど広いぶどう畑に降り注ぐ月の雫に見えたとのことで した。それをヒントに研究をかさね、現在の「月の雫」に至っているそうです。命名者はご本人。
四代目社長鈴木善造が甲府商工会議所役員の時"月の雫"を山梨の銘菓として育てたいとの意志からその商標権を開放したため、今は広くその名前を使えるようになって、方々で製造販売されている。という美談もプラスαされております。
甲府市八日町の牡丹亭さんが元祖説
1723年(享保8)年秋、砂糖を煮つめているうち・・・この辺は同じです。命名者は甲府藩主柳沢由里という説と、金升の所へ遊びに来ていた7代目市川団十郎がこれを目撃して名づけたという説。
同じく甲府市八日町の満寿太屋が元祖説
1805(文化2)年秋、砂糖を煮詰めている・・・ストーリーは一緒です。主人の武藤太郎右衛が開発者で命名者はお代官の柴田善之丞さん。
桔梗屋さんの広告には、桔梗屋の初代中丸熊太郎が、この満寿太屋で独立する明治22年までの間修行したと書かれております。(満寿太屋は既に無いので、桔梗屋が元祖の味を正統に継いだと言いたい訳ですね。)
中丸熊太郎は、市内の和菓子店「満寿太」で菓子づくりの技を修行した後、親類筋にあたる下連雀の桔梗屋東治郎(野沢家)からのれん分けを受けて、明治22年に、市内旧若松町の「にごり川」端に和菓子屋を開業しました。との事です。
そして、本店が廃業したので、現在の桔梗屋が本店を名乗るようになったとか。
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