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玉造温泉 松乃湯のお知らせ・ブログ
松江郷土料理「ぼてぼて茶」
更新 : 2013/10/27 20:36
松江には「ぼてぼて茶」というお茶があります。
煎茶の種類でも抹茶の種類でもありません。
「飲み方」が独特なのです。
抹茶茶碗に番茶を注ぎ、先端に塩をつけた茶筅で泡立てます。
そこに煮しめや漬物、余ったご飯を入れてかき混ぜつつ
すすって飲んでしまいます。
昔は農作業の合間にお昼ごはんの余りもの入れてさっと
食べた(飲んだ)そうです。
作法も無いし品も無いですが松江城下に住む人々が、
藩主をはじめとした上流階級の人々の嗜む「茶の湯」に憧れて
自分達流にアレンジ、考えだしたお茶だと言われています。
(松江藩が飢饉にみまわれたときの非常食として考えられた
という説もアリ)
まさに「庶民のお茶文化」
本当は茶の花を入れるそうですが、今ではほとんど手に入らないとかで…
昔の味を完全に再現するのは難しいという話も聞いたことがあります。
しかし、松江城二の丸茶屋のメニューに「ぼてぼて茶」があるので
「幻のお茶」というわけではありません。
いただくことができます。
お茶漬けのようなカンジで、塩味もあって美味しかったです。
具の味でぼてぼて茶の味は決まりますね。
松江は「お茶文化の町」
松江に来たら「お抹茶&和菓子」だけじゃなく、
「ぼてぼて茶」も是非召し上がってみてくださいね。