宿番号:347512
季節のこだわりバイキングと美肌の湯の宿 仙渓園 月岡ホテルのお知らせ・ブログ
親父のひとり言 『臨機応変の極み』
更新 : 2014/3/23 12:39
盛岡への出張でメトロポリタン盛岡に宿を取った。
盛岡は、冷麺、焼肉、じゃじゃ麺、それに、わんこそば等、楽しい選択肢がたくさんある。その日は、到着が遅くなり、夕食のため外に出ていく元気がなくなっていた。ぴょんぴょん舎も盛楼閣も目の前にあるにもかかわらず、疲れて出る気が失せていた。
このホテルのメインレストランは中華料理、一人で食べる料理としては、あまりベターではない。しかし、以前ここの料理を食べて、おいしかった記憶があったので、久方ぶりに訪ねることにした。
テーブルにつき、メニューを見せてもらったが、一人で中華料理を楽しむのはやはり難しい感じがした。いろいろ食べたいものがあったが、量を考え、前菜一品と点心一品、それに紹興酒を一合注文した。すると、担当の女性は、「おひとり様でございますから、ハーフサイズでお作りいたしますか」と言ってきた。「そんなのできるの」と訊ねたら、「何種類かのお料理を楽しんでいただきたいと思いましたので、調理長に頼んでまいります。」ときた。
私のための裏メニューである。うれしさいっぱい、感動的な時となった。もう一度メニューを見直し、知ったかぶりの料理知識を振り回し、三品の料理と点心一品、計四品を注文してしまった。いくらハーフサイズとはいえ、四品は多いかと思ったが、彼女には感謝の意を表さなければならない。しかも、完食して感謝の意を増幅させなければならない。なかなか重い課題であったが、時間をかけて、やがて無事完食することができた。
気分のいい時はサイフが軽くなりやすい。この日も予算がオーバーしてしまったが、とてもいい夕食の時を過ごさせてもらった。おいしいサービスとは、こんなものであろう。私達も、自然にこんなことができるようになったなら、働く喜びも倍増していくに違いない。