日本の戦局が著しく悪化しだしていた1９４３年１２月、当時の学生たちに

学徒動員令が発せられました。

彼らは学業の途中で戦地へ赴いていきました。

[きけ　わだつみのこえ]はこの学徒動員で戦争へ行き、命を落とした

学生達の遺稿集です。

私も学生時代から何度か読んでいますが、何時読んでも彼らの清烈な

精神の前に厳粛な気持ちにさせられます。

学生達がよく勉強をしていたということが文章の端々から判ります。

当時のアメリカと日本の国民総生産　鉱工業生産力　軍事力　資源等に

圧倒的な差があることも知っていたようです。

それでも家族を、愛する人を守ること即ち国を守ることという想いのもと

彼らは戦地へと赴いていきました。

彼らを含めた先人たちの多くの犠牲のうえに戦後７０年、私達は平和を

享受してきました。

最近の日本は近隣諸国との軋轢を抱え、地政学的リスクは非常に

大きいものがあります。

我が国のリーダー達には、熟慮の上にも熟慮を重ね、私達をより良き

方へ導いてほしい・・と切望します。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　スナイパー