国内外から200万人以上が訪れる北海道の一大イベント「さっぽろ雪まつり」。市街地会場では、迫力満点の大雪像と繊細な氷の彫刻が設置され、郊外会場には雪を楽しむ屋外アトラクションも満載です。
今回は「さっぽろ雪まつり」の日程やアクセス方法、各会場の魅力を紹介するので、ぜひ参考におでかけしてくださいね。
「さっぽろ雪まつり」はどんなイベント?
2025年「さっぽろ雪まつり」の日程・アクセス・駐車場情報
1. 大通会場の見どころ
2.すすきの会場の見どころ
3. つどーむ会場の見どころ
「さっぽろ雪まつり」おすすめモデルコース
「さっぽろ雪まつり」はどんなイベント?
国内外から200万人以上が訪れる雪と氷の祭典

1950年に地元の中・高校生が6つの雪像を大通公園に設置したことで始まった「さっぽろ雪まつり」。今では国内外から200万人以上が訪れる、冬の一大イベントとなっています。
会場は大通会場、すすきの会場、つどーむ会場の3カ所。大通会場では約1kmにわたり大小さまざまな雪像が立ち並び、すすきの会場では氷彫刻コンクールや氷像のライトアップを実施。つどーむ会場は雪のすべり台など雪とふれあえる屋外型のイベントが満載です。
2025年「さっぽろ雪まつり」の日程・アクセス・駐車場情報
2025年2月4日(火)~11日(火・祝)で開催
開催時間
[すすきの会場]24時間
[つどーむ会場]10時~16時
3日ともに8日間の日程で開催され、スケートリンクや一部アトラクションを除いて、どの会場も入場無料です。
開催会場へのアクセス
[すすきの会場]地下鉄南北線すすきの駅で下車し、徒歩すぐ
[つどーむ会場]地下鉄東豊線栄町駅からシャトルバスを利用、もしくは徒歩で約15分
どの会場にも駐車場はないので、公共交通機関を利用してくださいね。
1. 大通会場の見どころ
メイン会場となるのが大通会場。街の中心部にある大通公園を利用しており、1丁目~11丁目の約1.1kmにわたって5基の大雪像を中心に小・中の雪像、市民雪像、グルメ屋台やイベントブースが登場します。ライトアップも日没から22時まで行われていますよ。
【1丁目】J:COMひろば

テーマは、“SDGs”と“スノーアクティビティ”。北海道のスキンケアメーカーが監修するアロマの足湯や、ゲーム『ホワイトアウト・サバイバル』を元にした雪玉アクティビティ、スノーブーツのまま雪の上でサーフィンやスケートボードが楽しめる新感覚の体験コーナーが用意されています。ほかに、雪壁の人型に掘られた穴にハマって写真撮影ができるスポットもありますよ。
【2丁目】市民の広場
さっぽろ雪まつりを支える主役のひとつである市民雪像を設置。市民グループがユーモラスな作品や世相を表した雪像を制作し、「市民雪像人気投票」も行われます。
市民雪像は2丁目、9丁目を合わせて約80基が制作される予定です。
【4丁目】STV広場

アニメ『転生したらスライムだった件』が大雪像で登場!大雪像で表現されるのは「テンペストにさっぽろが転生しちゃった件」。主人公・リムルが転生前、人間だった頃に訪れた札幌に思いを馳せ、自分たちが住む町・テンペストに札幌を再現!?大親友である暴風竜・ヴェルドラも気になって様子を見に来たシーンを自衛隊が中心となって制作しています。
【5丁目】道新 雪の広場

大雪像のテーマは“札幌へ駆けるサラブレッド”札幌のシンボルである時計台を背に駆け抜け、JRA札幌競馬場のゴールへ向かって疾走するサラブレッドを表現しています。

プロジェクションマッピングでは、大雪像に繋がる物語としてサラブレットとともに北海道の名所をめぐりゴールへ向かう光景を展開。スピード感や立体感のある映像、音響が楽しめます。
【6丁目】雪のアート広場

「さっぽろ雪像彫刻展」など地域に根差した彫刻美術を発信する本郷新記念札幌彫刻美術館からの出展で、札幌を中心に活動する美術家、工芸家が雪の特性を生かした独創性にあふれる雪上彫刻を制作します。
また、アニメ『遊☆戯☆王デュエルモンスターズ』より、主人公・武藤遊戯が使用する人気モンスター「ブラック・マジシャン・ガール」が雪像で楽しめますよ。
【7丁目】HBC広場

時代や環境の変化に応じた多様な大雪像を制作する会場で、2025年の大雪像は「北海道庁旧本庁舎~赤れんが庁舎~」がテーマ。
アメリカ風ネオ・バロック様式と呼ばれるれんが造りの赤れんが庁舎は、明治洋風建築物としての価値が評価された国の重要文化財で、現在は改修工事中。会場では2025年7月25日(金)のリニューアルオープンに先立ち、庁舎のシンボル“八角塔”などを雪で再現しています。
【8丁目】市民の広場

8丁目には札幌市の隣町・小樽市の銀鱗荘(ぎんりんそう)が大雪像として姿を現します。銀鱗荘は、ニシン漁で繁栄した猪俣安之丞氏が明治後期に建てたニシン漁家建築で、せり上がった庇(ひさし)が大きな特徴。宮大工による精巧な美しさも随所に光り、2023年には国登録有形文化財(建造物)にも登録されました。雪像はボランティアを含め約1000人で、2025年1月7日(火)から2025年2月3日(月)までの28日間をかけてここで制作されます。
【9丁目】市民の広場
2丁目会場と同様に市民によって制作された中雪像が並び、2025年は“豊作”をテーマにしています。
【10丁目】UHBファミリーランド

大雪像はアクションゲーム『モンスターハンター』シリーズの『モンスターハンターワイルズ』より“アルシュベルド&オトモアイルー”をテーマに制作。ゲーム内でメインキャラクターとなるモンスター「鎖刃竜 アルシュベルド」と、ハンターをサポートする「オトモアイルー」が大雪像になって登場します。“白の孤影”と呼ばれるアルシュベルドを北海道の真っ白な雪でダイナミックに表現した大雪像に注目ですよ。
【11丁目】国際広場
世界各地から参加するチームが雪像制作を競い合う「国際雪像コンクール」の会場。国際色豊かな雪像はさっぽろ雪まつり期間中に制作される様子を目の前で見ることができます。
また、札幌観光大使を務める「雪ミク(初音ミク)」の中雪像も設置。今回は“キラキラスノーマテリアル”をテーマにした衣装で、「SNOW MIKU 2025」のテーマソング『クリスタルスノウ』にあわせてライトアップも行われます。
2.すすきの会場の見どころ
すすきの会場で行われる「すすきのアイスワールド2025」は“氷を楽しむ・触れる”がテーマ。南4条通から南7条通までの西3・4丁目線(駅前通)市道にさまざまな氷像が立ち並びます。ライトアップは23時まで実施(最終日は22時まで)されます。
芸術的な氷の彫刻

すすきの会場のウェルカムゲートをくぐると、街のネオンに輝く氷像が作り出す幻想的な光景が広がります。氷彫刻コンクールの氷像など60基が設置され、氷像は司厨士協会や北海道氷彫刻会に所属の調理師など約30人が3日を費やし彫り上げています。会場内には飲食ブースも準備されていますよ。
3. つどーむ会場の見どころ
つどーむ会場は、大通会場とすすきの会場から少し離れた場所にあり、大自然を生かしたすべり台やスノーモービルでラフティングボートを引っ張るスノーラフトなど、ウィンターアトラクションが充実。雪遊びを楽しみたいファミリーにもおすすめです。
雪のすべり台や迷路など雪遊びを満喫!

雪とのふれあいが楽しめるさまざまなアトラクションと広い屋内会場が特徴。すべり台の種類も豊富で、傾斜の緩やかなもの、ソリ用、チューブスライダーとバラエティに富んでいます。
ほかにも、雪の迷路や雪だるま作りスペースなどがあり、子どもも大人も楽しめる遊び場になっていますよ。
グルメも味わえる屋内会場

野球やサッカーもできる広さの体育館を利用した屋内休憩所には、北海道のグルメが味わえる飲食ブースのほか、キッズパークも設営。オムツ替えスペースや授乳室もあります。
「さっぽろ雪まつり」おすすめモデルコース
1泊2日の日程で「さっぽろ雪まつり」を満喫するなら、宿泊は札幌駅・大通公園・すすきのエリアが便利です。たとえばライトアップされた夜の雰囲気をメインにする場合、昼間は歴史ある二条市場で海鮮グルメを堪能、その後は札幌の街を一望する藻岩山へ足を運んでみてはどうでしょうか?
夜ごはんは、大通会場やすすきの会場で氷雪像を見学しながら屋台のあったかグルメを満喫♪雪まつりの後で、冷えた体をラーメンやジンギスカンで温めるのもおすすめですよ。飛び石連休の2月8日(土)~11(火)は特に混雑が予想されます。少し遠方の宿泊施設などにも目を向けてみましょう。
【大通会場】北海道札幌市中央区大通西【すすきの会場】北海道札幌市中央区南4条通から南7条通までの西3・4丁目線(駅前通)市道【つどーむ会場】北海道札幌市東区栄町885-1
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まとめ
さっぽろ雪まつりは特に冷え込みが厳しい2月に行われます。この時期、札幌の平均気温はマイナス2.3℃。帽子や手袋も準備するなどしっかりと防寒対策をして、雪と氷の芸術を楽しんでくださいね。
※この記事は2025年1月28日時点での情報です。休業日や営業時間など掲載情報は変更の可能性があります。
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横内あゆみ
旅行雑誌編集部を経て、現在はフリーの編集者・ライターとして雑誌・WEBサイトの制作などに携わっています。今欲しいものは、仕事も遊びも全力で楽しめる体力。