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新茶とは?旬の時期やおいしい理由・香りを楽しむ入れ方をご紹介

2021.02.25

新茶の時期とは?「八十八夜」のころとはよく聞くけれど、それっていつ?
そもそも新茶がおいしいと言われるのはなぜでしょうか。

この記事では、新茶の時期から、八十八夜の解説、新茶がおいしい理由や、おいしく入れるコツまでをお伝えします。

※この記事は2021年2月5日時点での情報です。休業日や営業時間など掲載情報は変更の可能性があります。日々状況が変化しておりますので、事前に各施設・店舗へ最新の情報をお問い合わせください。
記事配信:じゃらんニュース

新茶とは

(画像提供:写真AC)
(画像提供:写真AC)

新茶とは、その年の最初に収穫された新芽でつくった「一番茶」のことです。

お茶は、茶の木から伸びてきた新芽と葉を摘み取って製品にします。摘んだ後もまた伸びてくるので、1年に3~5回の収穫が可能。

順番に、一番茶・二番茶・三番茶…と呼んでいきますが、中でも一番茶を “初物”という意味を込めて「新茶」と呼びます。

初がつおという言葉があるように、初物は特別に珍重されるもの。「新茶を飲めば一年間、健康に暮らせる」「中風(生活習慣病の一種)よけになる」などとも言われます

反対に、昨年以前のお茶が「古茶」。こちゃ、ふるちゃなどと呼びます。

新茶の時期

(画像提供:写真AC)
(画像提供:写真AC)

南北に長い日本のこと、現代では南の茶どころである鹿児島県では4月10日ごろから新茶初取引が始まります。4月下旬の静岡・京都・三重と続き、遅めの奈良や滋賀などでは5月上旬ごろが新茶のシーズンインです。

唱歌「茶摘み」では、「夏も近づく八十八夜…」という出だしがよく知られていますね。八十八夜とは、現代のこよみで5月1日~2日のことで、まさに新茶のシーズン。

お茶の木はもともと亜熱帯原産で、温帯の日本で栽培するには、緻密なコントロールが欠かせません。新芽が出る前の冬眠期ならマイナス6℃でも耐えられるのですが、新芽が育ち始めて水分を多く含むようになると、急に寒さに弱くなります。

かといって温暖すぎる場所を選ぶと、生産量は多いのですが、品質が下がる傾向があります。お茶の栽培は、寒すぎず暑すぎない、昼夜の寒暖差が大きい場所を選んで行われます。

そんなギリギリのバランスの上でお茶栽培は行われるので、お茶農家さんは霜の害にやきもきしつつ、「今か今か」と収穫のタイミングを待つのです。また、新芽が伸びきってしまってもテアニンの量が減って品質が下がるため、収穫はスピード勝負。新茶の時期は大忙しです。

八十八夜とは

(画像提供:写真AC)
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ところで、上にも出てきた八十八夜ってなんでしょうか?

八十八夜とは、立春を「1日目」と数えて88日目にあたる日のことです。立春は太陽の動きから算出するので、昔も今も毎年ほぼ同じ。現代の暦でいう5月1日~2日です。

旧暦は月の満ち欠けをもとにするため、季節と最大で1カ月ほどもずれることがあり、農作業の目安には不便でした。八十八夜は、収穫の時期を知るために便利な目安だったのです。

ちなみに八十八夜は、雑節(ざっせつ)と呼ばれる日本独自の暦日。その他、入梅(にゅうばい)、土用、二百十日なども雑節です。

八十八夜は春から初夏へと移り変わることが強く感じられる季節で、山国や北国であっても、この日以降はあまり遅霜(おそじも)の恐れがなくなります。逆に言えば農家さんは、これからが農作業本番です。

新茶がおいしい理由

(画像提供:写真AC)
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新茶(一番茶)は、冬の間に枝や葉にたくわえてきた栄養を十分に使い、低温の中でゆっくり時間をかけて育つため、甘み・旨み成分であるテアニン(アミノ酸の一種)が二番茶以降の3倍以上含まれています。

そのため、もっとも高品質とされています。旨み成分が豊富なため、おいしいのです。

反対に、二番茶以降は高めの気温の中で素早く育つので、渋み成分であるカテキンがテアニンと比較して多くなり、さっぱりめの味わいになります。

カテキンは緑茶特有のポリフェノールで、食事中のコレステロールや脂肪の吸収を穏やかにすると考えられています。そのため、ゴクゴク飲むのに向いているのだとか。

ちなみに、カフェインの量は一番茶でも二番茶以降でもほとんど変わらないそうです。

香りを楽しむ入れ方

(画像提供:写真AC)
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上述のように、新茶のおいしさはテアニン(アミノ酸)の豊富さ。アミノ酸の旨みと、タンニンの苦渋味のバランスがおいしさのポイントです。

苦渋味のタンニンは高温でよく溶出されるため、旨み成分のテアニンを重視する場合は、70℃程度のぬるめのお湯でじっくり抽出するといいでしょう。

また、茶葉の量も多めにするのもコツ。1人あたりティースプーン2杯くらい(約2g)を基準に調節し、濃いめに出すとおいしく入れられます。

逆に90℃ぐらいの高温で入れると、タンニンの溶出が促進され、心地良い渋味と清涼感のあるお茶になります。また、若葉のようなさわやかな香りも、熱めのお湯の方が強く出ます。

この場合は抽出時間を短めにし、お湯の量をやや多くして薄めに入れると、さわやかでおいしいお茶になります。

【記事出典・参考】
世界緑茶協会
https://www.o-cha.net/

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ミキティ山田  ミキティ山田

旬な話題を求めて、いろいろな場所を取材・撮影する調査員。分厚い牛乳瓶メガネに隠したキュートな眼差しでネタをゲッチュー。得意技は自転車をかついで階段を登ること。ただしメガネのせいでよく転びます。