ちこたろさんの長崎県の旅行記

長崎年の瀬紀行 1000万ドルの夜景
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世間には夜景の優劣を判定する夜景鑑賞士なる資格者がいる。一級だと国際免許なのだという。世界の一級夜景鑑定士が一昨年、長崎に集まり長崎をモナコ、香港に並ぶ世界三大夜景に認定したのだと、稲佐山夜景見学ツアーのガイドさんが言った。一人千五百円のツアーはカモメ号の中から予約した。カモメ号が長崎駅に着いたのは18時近く、西海路の日没は遅いとは言え既に長崎は夜だった。駅前の広場ではゴスペルのコンサートの出迎え。夫婦旅の我々は聴衆の中を路面電車乗り場に向かう。路面電車はコンパクトで一両編成。長崎の街は何と言ってもこの路面電車だ。車道を走るので街並みを見ながら移動でき旅情を誘う。会社帰りか居眠りの人も。長崎駅から五島島方面行きにのって10分ほどの築町下車。新地中華街の一角JALシティーホテル。ツアー開始20時40分まで2時間半、ひとまず思案橋方面に歩く。道端の一口餃子やたこ焼き居酒屋を見ながら我々は路地に入ってすぐの中華食堂でちゃんぽんと餃子。その後浜ノ町アーケードを通る。トルコライスの店がある。明日必ずここに来ようと誓ってツアー参加のためホテルに戻る。 前日までモヤがかかって夜景は台無しだったらしいが、今夜は素晴らしいですよという触れ込み通り、長崎の夜景はほんのりと優しくきらめいていた。一説によると指で作った四角形の中にどれだけ光粒が入っているかによって1000万ドルなのか100万ドルなのか夜景の値段が決まるという。南側の女神大橋、駅前の大光量の地区、山手の微細な光粒が散りばめられ、それが海にも映るようで、333米の稲佐山山頂はそれら夜景が神戸よりも函館よりも身近に感じられるのだ。港を抱えた街の夜景はそうそうないのではないか。毎年3月にはクイーンエリザベス号も入港するそうで、その時の夜景はさぞ華やかだろう。 帰りのバスでも長崎出身の有名人のマル秘情報などガイドが語るのを聞きながらツアーは正解だったねと言い合って22時過ぎ、ホテルに戻った。中華街はほとんど閉店していたが、豚まんを売る屋台があったので一つ買って頬張った。路面電車同様にコンパクトな中華街は横浜や神戸の中華街に比ぶべくもないが、鎖国以来唯一の海外への窓口だった長崎は、中国とも縁が深く、公園の門は唐人街跡の建築など中華風建築が街中に散在していて、古き良き中国の香りが随所に漂っていると翌日訪れた孔子廟でも改めて思った。

ちこたろさん 男性 / 50代
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- 1日目2015年12月26日(土)
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21:00-22:00
主だったホテルのオプションツアーとして企画される夜景けがくツアーはおすすめ
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意外と屋台の豚まん、角煮まんがおいしい
- 2日目2015年12月27日(日)
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公益財団法人 長崎孔子廟中国歴代博物館
長崎市
儒教の系譜はよくまとまっていて、陽明学と朱子学の渡来の系譜は秀逸
長崎年の瀬紀行 1000万ドルの夜景
1日目の旅ルート
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