さとけんさんの神奈川県の旅行記

旧東海道を歩く。平塚宿から箱根湯本駅。全四部作中その2
- 1日目2017年3月12日(日)
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時刻は9時17分、地福寺を出て、国道1号線の旧東海道筋の大磯宿を歩きます。
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国道1号線「照ヶ崎海岸入口」交差点から左を見たところ。この道をまっすぐ進むと大磯港です。
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この国道1号線「照ヶ崎海岸入口」交差点には、新島襄終焉の地碑が建っています。
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新島襄終焉の地碑の建つ土地には綺麗な花が咲いていました。旧東海道筋は、国道1号線「照ヶ崎海岸入口」交差点から左手にわずかに入って井上蒲鉾店の前で再び国道1号線に合流します。
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左の茶色の建物が井上蒲鉾店です。右手から国道1号線が合流します。大磯宿にて。
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国道1号線と合流してから50mほど歩くと鴫立沢・鴫立庵が現れます。
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時刻は9時24分、国道1号線から僅かに左手へ入ると、鴫立沢の特徴ある石を観ることができます。
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写真奥が国道1号線。写真後が太平洋の大磯海岸(大磯港)。鴫立沢の石の様子は時代と共に少しずつ変わってはいると思いますが、昔の風景を残している場所もあるかもしれませんね。
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沢の縁は工事が行われています。大磯宿・鴫立沢
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この石の佇まい、ひょっとしたら、西行法師も同じ景色を観たのかも・・などと想像して楽しみます。大磯宿・鴫立沢。
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これは国道1号線沿いに建つ「湘南発祥之地碑」大磯宿にて。
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「湘南発祥之地碑」の案内板です。大磯宿にて。
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9時29分、鴫立庵です
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京都の落柿舎、滋賀の義仲寺(無名庵)とこの鴫立庵が日本の三大俳諧道場と呼ばれています。
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右が鴫立庵、左が鴫立沢
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鴫立庵の利用案内です。私は300円を払って入庵します。
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鴫立庵は建物の中へ入ることは出来ません。
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国道1号線がこの地にひかれるまでは、さぞかし静かな庵であったろうと思います。
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国道1号線を通る自動車や自動二輪の音が時折通り過ぎていきます。鴫立庵にて。
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緋毛氈に腰を下ろして休憩であります。鴫立庵にて。
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鴫立庵のお庭には、句碑が沢山建立されています。
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こちらは鴫立庵の円位堂です。
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鴫立庵の円位堂
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お庭に建つ句碑の数々、鴫立庵にて
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鴫立庵の庭をぶらぶらとする。
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こちらは鴫立庵の標石。1664年にこの地に草庵を結んだ崇雪という方が建てた標石で、裏には「著盡湘南清絶地」と刻まれているとのこと、これが「湘南」という言葉の発祥とされています。おまんじゅうの皮のような質感ですよね。
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おぉ、これはこれは。はて、何でしょう? 鴫立庵にて。
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蛙ですかな。 鴫立庵にて
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蛙鳴蝉噪の蛙のオブジェです。「蛙鳴蝉噪彼モ一時ト蚯蚓鳴ク(あめいせいそう かれもいちじと みみずなく)」解説文に「死に裏打ちされた生のありよう」とあり、この一節を読んで、私もハッとしたのであります。
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鴫立庵をおいとましまして、旧東海道筋の国道1号線に復帰、大磯町の町役場横を通過します。
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続きまして旧島崎藤村邸へ向かいます。国道1号線大磯町大磯にて。
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9時55分、国道1号線から小田原へ向かって右手へ入ります。大磯町大磯付近にて。
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大磯の旧島崎藤村邸へは、このような細い道を入っていきます。写真左中央に看板があるのがわかります。
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国道1号線とJR東海道線の線路に挟まれた場所ですが、少し入るともう車の音はほとんど聞こえない感じになります。旧島崎藤村邸へ向かう道にて。
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旧島崎藤村邸が近づくと案内板が現れます。
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時刻は9時58分、そしてこちらの右手が旧島崎藤村邸です。
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旧島崎藤村邸の入り口はこちらになります。
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島崎藤村氏が亡くなる際の最期の言葉が、「涼しい風だね」であったということを、この日の前夜の下調べで初めて知った私は「なんと穏やかな死に際であったのだろう」と感銘を受けたのであります。大磯町の旧島崎藤村邸にて。
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島崎藤村が人生最後の二年間を過ごした処です。大磯町の旧島崎藤村邸にて。
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建物の佇まいは、まるで写真に残る昭和18年当時のままのようです。大磯町の旧島崎藤村邸にて。
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旧島崎藤村邸は建物への入室はできません。
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昭和18年に撮影された島崎藤村邸。
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上の写真と同じアングルを探します。木の曲がり具合に、ここには静かな時が流れていたのだと感じました。大磯町の旧島崎藤村邸にて。
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手前の障子の枠にある木目の濃淡が昭和18年の写真に残るそれと一致する気がしまして、この景色とほとんど変わらぬ景色をみていた昔の人がいるのだと、昔の人と同じ空気にあたっているのだと、そんな穏やかな気持ちになったのでございます。
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そろそろ旧島崎藤村邸を辞します。
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時刻は10時16分。国道1号線の旧東海道筋へ復帰です。
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大磯宿の上方見附の案内板がありました。国道1号線「大磯中学校前」交差点付近にて。
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そしてここからは松並木が始まります。大磯中学校前交差点付近です。
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この松並木は立派な松が多い気がします。左手は大磯中学校です。
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大磯中学校付近の松並木にある東海道松並木の案内板
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国道1号線から左手の海岸方向へ延びる良い雰囲気の路。ここをまっすぐ行くと太平洋自転車道や大磯海岸へ出ることが出来ます。大磯だけを散歩をするときはこの近辺を歩くのが好きなのですが、今日は箱根湯本がゴールですので、海岸は行きません。
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時刻は10時26分。伊藤博文の別宅・滄浪閣跡の碑です。大磯の松並木が途切れるあたりにあります。
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そして滄浪閣跡の石碑の横を少し入って行きますと旧西園寺公望邸の跡があります。
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こちらが旧西園寺公望邸です。見学は出来ません。
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さて、国道1号に復帰して旧東海道筋を二宮へ向けて歩きましょう。写真は国道1号・滄浪閣前交差点を過ぎたところです。
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10時39分、国道1号線を小田原へ向かって右側の歩道に移動しています。前に見える山が旧吉田邸と城山公園(じょうやまこうえん)の山になります。
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城山公園前交差点にて、左を走る国道1号線からななめ右へ旧東海道は分岐します。右手は城山公園になります。今日は城山公園には寄りません。この公園も景色の良い公園ですよ。
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そして城山公園脇を歩いて行くと、道がYの字に分かれますので、左側の道を歩いて行きます。大磯城山公園西側付近にて。
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今まで歩いてきた国道1号線の喧噪から離れた静かな旧東海道筋を歩きます。大磯町国府本郷付近にて。
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時刻は10時49分、左手を走る国道1号線に緩やかに近づいていきます。大磯警察署付近の旧東海道にて。
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大磯警察署のやや手前の旧道に江戸から十七里の柱が建っています。十七番目の一里塚があったのでしょう。
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左手の自動車は国道1号を走る自動車です。旧東海道は合流しそうでなかなか合流しません。国道1号線「国府新宿」交差点で合流します。
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正面が国道1号線「国府新宿」交差点です。ここから国道1号沿いを歩きます。すぐに次の立ち寄りポイントの六所神社に至ります。
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時刻は10時58分、国道1号線に面した鳥居があります。六所神社の鳥居です。ここから右手に参道が続きます。
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国道1号から右折して鳥居を少し歩くと線路をくぐるアンダーパスがあります。このアンダーパスは自動車も通りますし、細い道なので、歩行する際は十分注意してください。六所神社の参道にて。
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線路をくぐる手前に立派な大木がありました。六所神社の参道にて。
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線路をくぐって、いよいよ六所神社の境内がみえてきました。
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時刻は11時2分、六所神社へ到着であります。
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六所龍神大神社の御由来と御神徳の案内です。
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六所神社の境内では、氏子の方達でしょうか、皆さんで何かを作業されていました。
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湯津爪櫛(ゆつつまぐし)御守の御神徳についての案内です。この御守りを男性から女性に贈ると「かけがえのない女性」の証となります、とありますぞ。大磯・六所神社にて。
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十一世紀末から十二世紀前半にかけての木造というと、かなり古い木像があるのですね。大磯・六所神社にて。
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六所神社にお詣りします。
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六所神社にて。
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こちら、湯津爪櫛の御守りを購入、六社神社にて。
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六所神社をおいとまします。
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時刻は11時18分、旧東海道の国道1号線に復帰です。このあとは「旧東海道を歩く。平塚宿から箱根湯本駅。全四部作中その3」に続きます。
旧東海道を歩く。平塚宿から箱根湯本駅。全四部作中その2
1日目の旅ルート
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