放浪人さんの青森県の旅行記
下北半島の温泉を尋ねて
- 夫婦
- 2人
妻の恐山へ行ったみたいという願望をかなえるために、一度も行ったことのなかった下北半島への旅を企画した。事はついでなので、大間崎と尻屋崎もついでに見てこようということになった。青森空港からレンタカーで大間崎へ向かったのだが、遠いこと。ビックリするほどだった。マグロの1本釣りで有名なところと聞いていたが、漁師町の風情はまるでなし。観光地そのもので、お土産や産ばかりが目立った。それでも本州最北端の地という標識があり、マグロの像がすえつけられているのを見て、ここが大間崎かと納得した。 しかし、風が強いのには驚いた。ところが、今日は穏やかな方ですと聞いて、二度ビックリ。そんなに風の強い中でマグロ漁が行われているのかと、心底驚いた。この日の泊りは、下風呂温泉のかどや旅館。小さな宿だが地物の魚介類をいやというほど食べさせてくれる。新湯温泉の湧出地に近いだけに、新鮮な温泉が掛け流しにされている。 翌5月1日午前7時、開場と同時に下風呂温泉新湯の共同浴場に入った。ここはずっと昔から狙っていた温泉の一つ。木造りの素朴な浴場だが、風情があっていい気分だった。ついでに大湯の方にも入ったのは言うまでもない。朝食を済ますと、薬研温泉に向かった。ところが立ち寄り湯できる宿が見つからず、奥薬研温泉へ。ここでカッパの湯と夫婦カッパの湯を堪能。一路、恐山へと向かった。妻がいたこの口寄せで義母を呼び出してもらいたいとの願いを持っていたからだ。この日、いたこは一人だったが、すぐに口寄せしてもらえることに。 私は家内が口寄せしてもらっている間、恐山温泉に入ることに決めていた。ここには湯小屋が3つあり、冷抜の湯というのが男性用の湯。もう一つ日替わりで男女交代になる湯小屋があるが、この日は女性の湯になっていて入ることはできなかった。家内は義母の声を聞くことができたらしく、泣きはらして出てきた。時刻はちょうど昼食時、かねて決めていたむつ市のおすし屋さんへと向かった。そこは大間のマグロを出してくれると聞いていたからだ。最初の一貫がなんとおおとろ。家内はおいしい!と思わず声を出したほど。 お腹を満たすと次はむつ矢立温泉へ。結構熱いお湯だったが、皆さん湯船の周りにとどのように寝ておられるのにびっくりした。まだ、宿に向かうには早いと、尻屋崎灯台を見に行くことに。着いてみてその広大さにビックリ。
温泉ツウ 放浪人さん 男性 / 80代
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- 1日目2017年4月30日(日)
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15:00-
大間崎 本州最北端の碑
津軽海峡を目の当たりにしたところに立つ記念碑。とうとう来た本州最北端の地に。こんな感慨に浸れる場所。とにかくはるかかなたには函館が見える。その光景に浸ると旅をしてきたなと思うこと請け合いだ。
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15:00-
津軽海峡を目の当たりにした地点で、テントを張って休む。それだけで満足するに違いないと思った。はるかかなたに函館が見え、夜ともなればいさり火が見える場所。それだけでロマンあふれる感じだ。
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17:00-
昔から続く湯治場だけあって華やかさはないが、心安らげる雰囲気がある。街中に硫黄の匂いが漂い、温泉場に来たぞ、との思いを抱かせるところだ。
- 2日目2017年5月1日(月)
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10:00-
薬研温泉郷
むつ市
素晴らしいところなのに、時代の流れか湯治に来る人が減り、薬研温泉の大きな旅館が2つ廃業していた。悲しい思いがしたものだ。
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10:00-
カッパの湯は素晴らしい。今は混浴を避けるため、男女の入浴時間が設けられているが、こんな素晴らしい温泉に無料では入れるなんて夢のようだと思った。
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10:00-
橋の手前に作られた公園。知らずにカッパの像の前に建ったら噴水が噴出した。面白い仕掛けだと思ったものだ。ここには夫婦カッパの湯という露天風呂があり、250円で入れる。せせらぎの音を聞きながら温泉に浸かるのも乙だ。とにかく川の向こうに広がる緑に目が癒される。
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11:00-
ところとこらから噴煙が上がり、地獄を思わせ、いかにも賽の河原のイメージを作っている。恐ろしいという感じはないが、歩く価値はある。
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11:00-
ここには湯小屋が3つあるが、訪れた日、男性は冷抜の湯しか入れなかった。湯小屋の中はイオウの臭いが充満。しかも適温の温泉がある。これだけで恐山温泉に来た価値があった。
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13:00-
湯船は一つ。その周りに湯船のふちを枕にして多くの人が寝ている。温泉は結構熱く、長湯ができないのであふれる湯を背に受けながら寝ているようにも見受けられた。なんとものどかな光景だと思った。
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15:00-
灯台の下にある岩礁へと歩いていくと、遭難者への慰霊碑が見えてくる。それを見ると、ここにいち早く灯台が立てられた訳がわかるというもの。この場所はひとたび荒れると、人の命を奪う恐ろしい海峡になる。
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18:00-
浅虫温泉 旅館さつき
こじんまりとした宿だが、細やかな気配りのおもてなしと素晴らしい料理を出してくれる。割烹旅館と銘打っているだけのことはある。わずか8室しかないが、その静かなことは最高の贅沢に思えた。
- 3日目2017年5月2日(火)
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10:00-
訪れた日は、枝垂桜が満開。本丸から雪をかぶった岩木山を遠望するのも素晴らしい。この日はピンク一色だった。
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11:00-
青森県にある植物のすべてが網羅されているのではないかと思ったほど。さりげなく植栽された雑木林がいい感じだった。
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下級武士の住宅軍のようだったが、よく保存されていて見ごたえがあった。雪国道徳の工夫のあとはあまり感じられなかったが、その点はどうなっているのだろう。
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12:00-
桜を見ながら食事の出来る郷土料理のお店。お昼には津軽の伝統的な蕎麦解析を食べることができる。静かで、きれいな、おしゃれなお店である。
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13:00-
明治になって作られたものだそうだが、弘前にも時代を先取りした立派な人がおられたのだな、と思ったものだ。
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14:00-
ここにたちならぶ洋館群を見ると、明治時代の弘前の先人たちの英知を見る思いがした。いち早く文明を取り込む文化が弘前には育っていたに違いない。それにはどんな教育がなされていたのかと、添えを知りたい思いがした。
下北半島の温泉を尋ねて
1日目の旅ルート
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