さとけんさんの東京都〜島根県の旅行記

【寝台特急】サンライズ出雲に乗って出雲まで一人旅【2016年11月】
- 1日目2016年11月13日(日)
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まずはロマンスカーの7000形・LSEの後展望席にて新宿へ向かいます。引退が噂されるLSE。
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新型車両の登場は来年度。LSEには今のうちの乗っておきたいところです。新宿から東京へは中央線に乗ります。
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寝台特急に乗車する場合の料金システムは、「運賃・特急料金・寝台料金」の合計額です。B寝台シングルタイプの個室を使って東京から出雲へ行く場合、東京・出雲間の運賃は11,990円、東京・出雲間の特急料金は3,240円、個室B寝台「シングル」の寝台料金は7,560円で、合計で22,790円になります。サンライズ出雲の切符は出発日の一ヶ月前・午前10時から発売されます。例えば、『12月1日、22時東京発のサンライズ出雲の切符』は、11月1日の午前10時から買えます。「1、乗車日付」「2、列車名(サンライズ出雲)で禁煙か喫煙か」「3、乗車区間 (東京22:00〜出雲09:58など)」「4、寝台タイプ(B寝台シングルなど)」これが切符を買いに行く際に決めておくことの基本で、そのうえで「上段」とか「進行方向向かって右」とか、希望をすべてメモして、みどりの窓口へもっていくといいでしょう。希望が通らない場合の、第二希望・第三希望を考えておきましょう。みどりの窓口では「乗車券はどうされますか?」を聞かれます。これは「乗車券を特急券・寝台券と一緒に買うかどうか」を聞かれています。一緒に買ってもいいし、出発日に駅で買っても大丈夫でしょう。
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東京駅に到着したあと、サンライズ出雲の出発まで1時間ほど時間がありますので東京駅をブラブラします。何か美味しそうなものがあったら買ってみましょう。写真は東京駅のドームです。
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改札からは出ないで、東京駅を散策します。東京駅は広いです。
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東京駅は広い、そして人が多い。駅弁のお店を数店ほど覗いてみましたが、日曜日の21時ごろでしたので、お弁当類はほとんど売れてしまって空のショーケースが目立ちました。駅弁は諦めます。夜間のオツマミとアルコール、そして明日の朝ご飯は9番線ホームのコンビニ(New Days)で購入。少し早いですが、ホームでサンライズの登場を待ちます。サンライズ出雲は東京駅9番線ホームから出発です。
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時刻は21時36分。サンライズ特急の入線です。東京駅にて。
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サンライズ特急1階のシングルをホームからみる。独特の視界です。東京駅にて。
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そしてこれはサンライズ特急の2階のシングル。衣紋掛けは各部屋にひとつ。東京駅にて。
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行き先のロールサインがクルクルと回転しています。東京駅にて。
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サンライズ出雲は走るカプセルホテルといったところでしょうか。カプセルホテルは外国人観光客に大人気ですが、サンライズはさすがに狭いからなのか、外国人観光客の方をみかけませんでした。東京駅にて。
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狭いところが好きな方にはワクワクするサンライズ出雲・シングルの造り。東京駅に停車中。
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部屋を出るたびに暗証番号を設定してシャープを押すと鍵がかかり、鍵がかかった状態で暗証番号を押すと鍵が開きます。自分で設定した暗証番号を忘れないようにしましょう。また、設定中は人に見られないようにしましょう。この度の乗車中、部屋を間違えて、私の部屋をガチャガチャと開けようとした方が、のべ二人いらっしゃいました。部屋にいる時は内側から鍵をかけておきます。サンライズ出雲にて。
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サンライズ出雲・2階のシングル・頭側。室内灯は二つ。点灯スイッチは頭側のサイドパネルにあります。サイドパネルには時計(目覚まし機能付き)・NHKFMのスイッチ・エアコンのスイッチ・室内灯のスイッチ・非常時に押すボタン、これらが付いています。
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サンライズ出雲・2階のシングル・足側。部屋に備えてあるものは、紙コップ・ゴミ袋・スリッパ・寝巻・毛布・ハンガー、そして入口に鏡があります。歯ブラシとタオルは備品にありません(デラックスシングル以外)ので、忘れないよう持っていきます。
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サンライズ特急の車内の案内です。トイレ・洗面所の位置が判ります。
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サンライズ出雲8号車とサンライズ瀬戸7号車との連結部車内です。岡山で切り離されます。
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そしてこちらが洗面所。カーテン付です。通路を挟んで二つあります。この写真で、鏡に映る対面の洗面所は使用中であることが判ります。サンライズ出雲にて。
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そしてこちらがサンライズ特急のトイレです。出発時はとても綺麗です。山間部を走る時はけっこうな揺れです。つかまっていられるように手すりがあります。トイレの水は、センサーに手をかざして流します。
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こちらの写真は、左右にシングルがある二階の通路です。サンライズ出雲にて。
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サンライズ特急・シングル車両の通路。この写真は少し解説が必要です。写真右端に部屋の内部が写っていますが、これは鏡に映った映像です。(あたかも、奥行きがあって隣の部屋の入り口とつながっているようにみえますが、そうではありません)
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サンライズ特急・シングルのサイドパネル。時刻は21時59分。サンライズ出雲・サンライズ瀬戸の発車は、東京駅・9番線ホーム・22時ちょうど。
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ガタンと動きだすサンライズ出雲。東京駅にて。
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出雲市駅到着予定は翌朝の9時58分。サンライズ出雲。東京駅にて。
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サンライズ特急のシングル内、窓にはロールカーテンがついています。東京駅にて。
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出雲へ向けて出発です。サンライズ出雲。東京駅にて。出発すると車掌さんが検札にやってこられます。この際、「〇号室のお客様、特急券を拝見します」と部屋の外で言ってくれるので、ただのノックの場合は開けないようにしましょう。今回の私のシングル個室での話ですが、出発後の「そろそろ検札がくるかな」と用意している絶妙なタイミングで部屋をノックされ、検札だと思ってあわてて開けたら、別の部屋の乗客が「間違えました」ということがありました。寛いでいる時は、ちょっと嫌な感じがしますので、車掌さんと判る以外は開けない方が無難です。就寝するまでのおおまかな目安は、「東京発22:00・横浜発22:24・熱海発23:23・沼津発23:40・富士発23:54・静岡発0:20・浜松発1:12」という具合になります。検札が終わると、部屋の電気を消して、夜の車窓を楽しみながらお酒を飲みます。
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サンライズ出雲、横浜発22時24分。トイレや翌日のことを考えて、飲食の量はほどほどにしておきました。
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サンライズ出雲、沼津発23時40分。サンライズ出雲の部屋の防音はそれほど良くありませんので、静かに過ごすのが良いと思います。眠れずに車窓を観ていると、自分の日常とは離れた土地のマンションやアパートや一軒家の灯かりを目にします。電気の点いている工場の事務所なども車窓を流れます。そこに寝ている、もしくは夜更かしをされている、あるいは仕事の最中の、何千何万のそれぞれの時間が流れているのかと考えると、自分の生きている世界はなんと狭いのかと、人間一人の生きられる世界・時間というのはなんと狭く限定されているのだろうかと思いました。そんなことを考えているうちに、知らず知らずに寝てしまうわけで、それもまた幸せです。途中、大阪駅など何度か停車しますが、乗降が出来る駅は岡山駅以後になります。岡山駅到着時の少し前から、目覚まし代わりの車内放送が各部屋のスピーカーから流れますので、寝過ごす心配はないと思いました。
- 2日目2016年11月14日(月)
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そして、岡山駅での切り離し作業とそれを見学する乗客の方々。皆様、朝から元気です。サンライズ出雲とサンライズ瀬戸の切り離し作業をしているこちらの作業員の方、列車の出発時には手を振ってくださいます。皆様も是非振り返してください。岡山駅前後のサンライズ出雲の時刻表は「姫路 着 5:25、岡山 着 6:27・岡山 発 6:34、倉敷 着 6:46」という具合です。
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時刻は6時37分。早朝の岡山をサンライズ出雲よりみる。倉敷駅を過ぎると列車は山間部へと入っていきます。倉敷からは伯備線です。備中高梁着 7:14、新見 着 7:43となります。
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時刻は7時ちょうどの伯備線。自動車と並走するサンライズ出雲。
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伯備線を走るサンライズ出雲より、自動車列と川の流れをみる。
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伯備線を走るサンライズ出雲よりみる日本の里の秋。
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サンライズ出雲は時折、列車の通過待ちなどで停車します。写真は上石見駅(かみいわみえき)で停車中のサンライズ出雲より。この後の時刻表は、米子 着 9:03、安来 着 9:13、松江 着 9:30、宍道 着 9:45、出雲市着 9:58です。
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時刻は9時3分。サンライズ出雲は、米子駅へ到着。私はサンライズ出雲は初の乗車ですが、以前、ブルートレインの出雲には乗車したことがあります。もう二十数年も前の話です。どこか停車した駅で、ちょうど通学時間を迎えた朝のホームの可愛らしい女学生と手を振り合いました。彼女にとっては、毎朝みる列車のどうということのない、いつもの停車のはずが、その日に限っては、手を振る妙な二枚目と目が会ってしまい、彼女も手を振ることとなったのでしょう。あの駅はどこであったのか、彼女は誰であったのか、今となっては判りようがありません。それもまた良しです。サンライズ出雲とブルートレイン出雲では、走る場所が違うようですね。ブルートレインの出雲は福知山から城崎温泉・香住を経由していました。
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サンライズ出雲は松江に到着。松江を過ぎたら降りる準備を始めます。出雲大社へ行く場合には、出雲市駅での乗り継ぎの時間は、バスでも一畑電車でも、時間的に余裕がありますので、あまり慌てなくても大丈夫です。
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そして10時、終点・出雲市駅へ、サンライズ出雲は到着しました。昼間の車窓も、もっと楽しみたいですね。サンライズのシングル個室くらいの、あるいはその半分くらいの個室でもかわまないのですが、朝から晩まで列車に乗って車窓を楽しむような列車があるといいなと思います。
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サンライズ出雲の到着とともに、皆さん、記念撮影です。出雲市駅にて。
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駅員さんが写真を撮ってくださいます。「しまねっこ」と「サンライズ出雲」との記念撮影のために、皆さん、並んでいます。私は記念撮影は割愛して出雲市駅の改札をでます。
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二十数年ぶりの出雲市駅、一畑百貨店があった場所はホテルになったようですね。うろ覚えですが、確か駅前にお寿司屋さんがあったと思います。二十数年前の若かりし私、夕食を食べに出雲市駅前に出てきましたところ、そのお寿司屋さんだけが営業しているようでした。回らない寿司屋に入るのは初めて、元来の内気な私の性格からするとカウンターで寿司など、ちょっと無理なのですが、他に店が開いている様子もなく、多分、お客さんが沢山いて、私のことなど誰も気にしちゃいないだろうと、覚悟を決めて店に入りますと、お客が誰もいない店内に板さんが二人、客を待ち構えていました。一対一でもアレなのに、二対一とか、入店とともに完全に負け試合です。お寿司はとっても美味しゅうございました。特にカニが旨かったのを覚えています。
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出雲市駅を写真におさめ、これから出雲大社へ向かいます。このあとは、『【登録有形文化財】ばたでんに乗って、出雲大社前駅舎・旧大社駅舎を観に行く【重要文化財】』へ続きます。
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『【登録有形文化財】ばたでんに乗って、出雲大社前駅舎・旧大社駅舎を観に行く【重要文化財】』では、まず出雲大社前駅舎を見学。
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次に、旧大社駅舎を見学。(詳細は『【登録有形文化財】ばたでんに乗って、出雲大社前駅舎・旧大社駅舎を観に行く【重要文化財】』をご覧ください)
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そして出雲大社を参拝。(詳細は『【八雲立つ】出雲大社にお詣りしましょう【二礼四拍手一礼】』をご覧ください)
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こちらは出雲大社本殿を拝むウサギ。(詳細は『【八雲立つ】出雲大社にお詣りしましょう【二礼四拍手一礼】』をご覧ください)
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参拝後は、島根県立古代出雲歴史博物館へ立ち寄り、(詳細は『【八雲立つ】出雲大社にお詣りしましょう【二礼四拍手一礼】』をご覧ください)
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川跡駅のしっとりつるつる北山温泉で温泉に浸かったあと、出雲市駅へ出て、23時発の高速バスに乗るまで、出雲市駅のネットカフェで時間を過ごしました。そして23時出雲市発京都行きの高速バスに乗車。(詳細は『【八雲立つ】出雲大社にお詣りしましょう【二礼四拍手一礼】』をご覧ください)
- 3日目2016年11月15日(火)
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3日目は京都・嵐山へ朝7時に到着、お寺に参拝しながら紅葉を楽しみ、昼14時の高速バスで帰路につきました。この3日目の詳細は『【京の都・紅葉情報】京都嵐山の紅葉を観てきました【2016年11月中旬】 』をご覧ください。
【寝台特急】サンライズ出雲に乗って出雲まで一人旅【2016年11月】
1日目の旅ルート
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